第16回 旅行動向シンポジウム 2006年度
この1、2年の間に消費マインドは徐々に積極性を増してきていると云われています。しかしその一方で商品カテゴリやマーケットセグメントとしては特段に好調なものがなく、トレンドが見えにくくなっています。旅行・観光の分野も同様です。消費市場の成熟化が一段と進み、マーケットを読み解くにもこれまでとは違うキーワードが要る時代にさしかかっているようです。
今回のシンポジウムはテーマを「あらたな市場を切り拓く女性の感性」と題し、消費者の感性を追い続けて来られた伊藤忠ファッションシステムの川島蓉子氏と、結婚しないシングル男女の消費行動に詳しいインフィニティの牛窪恵氏(近著「独身王子に聞け」)のお二人をお招きし、30~40代の女性の消費行動にターゲットをおいてディスカッションを行います。価格でもなく、高級感でもない、ひとの感性に響く消費こそが、これからの市場を活性化させるパワーの源泉となっているようです。パネラーの生の言葉から、その力を感じ取っていただきたいと思います。
また第一部では2006年の旅行・観光マーケットの動向と2007年の予測について財団法人日本交通公社の観光経済分析チームから報告させていただきます。
当シンポジウムを今後の観光地活性化やビジネスにお役立て頂けますよう、多数の方々のご参加をお待ちしております。
=参加者特典=
「2007年旅行の見通し」「JTBF観光経済レポートvol.13(12月中旬発行予定)」を各1部差し上げます。
概要
テーマ | ~あらたな市場を切り拓く女性の感性~ ~あなたが知らない「上質ごこち」「ときめき消費」教えます~ 同時発表:2007年の旅行動向見通し |
---|---|
開催日時 | 2006年12月22日(金) 13:30~17:30 |
会場 | 東京・大手町/経団連会館 11階 国際会議場 東京都千代田区大手町1-9-4 (地下鉄大手町駅下車1分) TEL:03-3279-1411(代表) アクセス |
主催 | 公益財団法人日本交通公社 |
お問い合わせ | 財団法人日本交通公社 観光文化事業部 中野・黒須 |
スケジュール
第1部 2007年の旅行動向見通し
2006年の旅行・観光マーケットはどのような状況であったか、そして2007年はどのような年になるのか、旅行・観光マーケットのトレンドを分析し、最新の調査結果から、市場に働いているダイナミズムに迫ります。この場で、例年どおり、2007年の旅行見通しの発表を行います。
プレゼンター:財団法人日本交通公社 観光経済分析チーム
第2部 パネルディスカッション あらたな市場を切り拓く女性の感性
~あなたが知らない「上質ごこち」「ときめき消費」教えます~
今日の消費マーケットにおいては成熟化とともに、階層化、二極分化が進んでいると言われています。しかし、消費の経験値が上昇し、自分のモノサシを持った消費者の行動は、こうした単一の軸で切り分けられるようなものではなくなってきているようです。
高級や高品質といった客観的な尺度ではなく、消費者の主観的な感性に訴えかけるものが消費の現場で力を持ち始めているのではないか。川島蓉子氏は、30~40代を中心とする成熟した消費者が支持するクオリティについて「上質ごこち」というキーワードを提案しています。牛窪恵氏は、市場をリードする同年代シングル層の消費行動の読み解きを通じて、何が彼らの消費マインドに働きかけているか、生の言葉を使って描き出しています。女性たちのこのような感性がどんな市場を作り出しつつあるのか、事例から具体的に考えて行きます。
◎パネラー
◆川島 蓉子 氏(伊藤忠ファッションシステム株式会社 事業開発室マーケティングマネジャー )
1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業。1984年、伊藤忠ファッションシステム株式会社入社。著書に「おしゃれ消費ターゲット」(幻冬舎)、「TOKYO消費トレンド」(PHP研究所)、「ビームス戦略」(PHP)、「伊勢丹な人々」(日本経済新聞社)、「上質生活のすすめ」(マガジンハウス)、「ブランドのデザイン」(弘文堂)など。
◆牛窪 恵 氏(マーケティングライター/インフィニティ代表取締役 )
1968年東京生まれ。日大芸術学部映画学科卒業。大手出版社での編集及びPR担当、2001年4月、マーケティングを中心に行う有限会社インフィニティを設立。著書に『男が知らない「おひとりさま」マーケット』、『独身王子に聞け!』(ともに日本経済新聞社)、及び06年12月刊行予定として『Hahako(ハハコ)世代をねらえ!~男が知らない母娘の 消費と恋と胸のウチ』(ダイヤモンド社)など。
◎コーディネーター
◆小林 英俊 ((財)日本交通公社 理事)
※パネリストはやむを得ず変更となる場合がございます。