アジア太平洋地域の安全保障環境が厳しさを増している中、地域レベルの外交による緊張緩和、そして市民レベルの交流と対話がこれまで以上に必要とされています。
今回のシンポジウムでは、国内外の有識者をお招きし、交流と対話を通じた平和への道筋、そして、そのために沖縄ができることを様々な角度から考えます。
開催概要
開催日時
2023年3月14日(火)18:30~20:55(開場 18:00)
開催形式
会場参加・オンライン参加 〈ハイブリッド開催〉
会場
那覇市ぶんかテンブス館 テンブスホール(沖縄県那覇市牧志3丁目2番10号)
アクセス
対象者/定員
どなたでも参加可能 ※要事前申込
会場 200名・オンライン 400名(先着順)
※定員に達した時点で申し込みを締め切ります。
参加費
無料
開催言語
日本語(同時通訳あり)
主催
沖縄県
【アーカイブ配信について】
本シンポジウムの内容をより多くの方々にご視聴いただけるよう、後日YouTube「沖縄県公式チャンネル」にてアーカイブ映像(日本語・英語)の公開を予定しています。
申込方法
以下お申込みフォームよりお申込みください。
お申込み
Faxでお申込の場合は、開催案内をダウンロード・印刷していただき、参加申込書欄に必要事項をご記入の上、Fax番号:03-5770-8359宛てにお送りください。
プログラム
〈第1部〉 (18:30~19:25)
◆開会挨拶
◆基調講演「沖縄県の国際的な位置づけとこれからの役割(仮)」
高橋 政司 氏 (一般社団法人日本地域国際化推進機構 顧問)
◆調査報告「沖縄県とアジア太平洋地域のつながり」
中野 文彦(公益財団法人日本交通公社 上席主任研究員)
◆休憩 (19:25~19:40)
〈第2部〉 (19:40~20:50)
◆パネルディスカッション「アジア太平洋地域から見た沖縄県の国際的な役割と可能性」
〇コーディネーター
高橋 政司 氏 (一般社団法人日本地域国際化推進機構 顧問)
〇パネリスト
白 永瑞 氏 (延世大学 名誉教授)
孫 歌 氏 (中国社会科学院文学研究所 研究員) ※オンライン参加
呉 俊芳 氏 (國立臺灣海洋大學海洋文化研究所 助理教授)
Aries A. Arugay 氏 (フィリピン大学ディリマン校 教授) ※オンライン参加
※パネルディスカッションは、那覇市の会場と中国、フィリピンをオンラインで結び、同時通訳付きで行います。
※パネリストは変更になることがございます。ご了承ください。
◆閉会挨拶
※プログラムの内容等は予告なく変更となる場合があります。
問い合わせ先
アジア太平洋地域平和連携推進業務事務局(公益財団法人日本交通公社内)
担当:山本・Park(パク)
TEL:03-5770-8430 E-MAIL:okinawa.sympo.0314@xb069601.xbiz.jp FAX:03-5770-8359
登壇者プロフィール
講演者/パネルディスカッション・コーディネーター
高橋 政司 氏 | 日本地域国際化推進機構 顧問
1989年外務省入省。外交官として、パプアニューギニア、ドイツ連邦共和国などの日本大使館、総領事館において、主に日本を海外に紹介する文化・広報、日系企業支援などを担当。 2005年、アジア大洋州局大洋州課首席事務官として経済連携や安全保障関連の二国間業務に従事。2009年、領事局外国人課首席事務官として定住外国人との協働政策や訪日観光客を含むインバウンド政策を担当し、訪日ビザの要件緩和、医療ツーリズムなど外国人観光客誘致に関する制度設計に携わる。2012年、自治体国際化協会(CLAIR)に出向し、多文化共生部⻑、JET事業部⻑を歴任。 2014年以降、外務省国際文化協力室⻑としてUNESCO業務全般及び国連大学などを担当。国連機関において「持続可能な開発目標のための教育−学習目標−」など、複数のSDGs関連の業務や「世界文化遺産」「世界自然遺産」「世界無形文化遺産」など様々な遺産の登録に携わる。
2018年、オリジナル株式会社 執行役員、シニアコンサルタントに就任
2019年より観光庁最先端観光コンテンツ インキュベーター事業専属有識者/島根県石見観光振興協議会 顧問/宗像国際環境会議 アドバイザー/伊勢TOKOWAKA協議会 副会⻑
2020年、日本地域国際化推進機構理事
2022年、日本地域国際化推進機構顧問、オリジナル株式会社顧問
パネリスト
白 永瑞 氏 | 延世大学 名誉教授
延世大学史学科名誉教授 兼 Segyo研究所理事長
ソウル大学東洋史学科で博士号を取得し、延世大学文科大学長、季刊「創作と批評」編集主幹を歴任。著書に『思想東亞:朝鮮半島視角的歷史與實踐』(2011年)、『橫觀東亞』(2016年)、『共生への道と核心現場』(2016年)、『중국현대사를 만든 세 가지 사건: 1919·1949·1989』(2021年)、 『동아시아담론의 系譜와 미래: 代案體制의 길』(2022年)などがある。
パネリスト
孫 歌 氏 | 中国社会科学院文学研究所 研究員
中国社会科学院文学研究所の研究員兼北京外国語大学日本語学院の招聘教授
東京都立大学法学部政治学博士。長年日本の政治思想史研究に携わり、東アジア地域の知識人との深い対話を推進してきた。著書に『北京便り』(2015年)、『思想史の中の日本と中国』(2022年)などがある。
パネリスト
吳 俊芳 氏 | 国立台湾海洋大学海洋文化研究所 助理教授
国立台湾海洋大学海洋文化研究所助理教授
韓国のソウル大学にて社会学の博士号を取得。中国と台湾の間の平和プロセスと平和の促進役としての金門の役割に関心を持ち、研究を行っている。
パネリスト
Aries A. Arugay 氏 | フィリピン大学ディリマン校 教授
フィリピン大学ディリマン校政治学科教授・学部長
ジョージア州立大学にて政治学の博士号を取得。その後、トラックⅡ外交の実践者として、日本、韓国、オーストラリアなどで客員研究員として勤務。
アジア太平洋地域平和連携推進事業について
2022年(令和4年)、沖縄県は本土復帰50周年という歴史的な節目を迎えました。
沖縄県ではこれを契機に、これまでの沖縄のあゆみや将来の可能性を発信していくため、「復帰50周年記念事業」として42の事業を実施しています。その記念事業の一つとして行う「アジア太平洋地域平和連携推進事業」は、平和で豊かな沖縄の実現に向けて、アジア太平洋地域の緊張緩和と信頼醸成を図るための新たな取り組みとして今年度(令和4年度)より始動したもので、本シンポジウムはその事業の一環として行うものです。
本事業の大きな目的として、軍事力による安全保障ではなく、「人間の安全保障」の考え方を基軸とし、沖縄県がアジア太平洋地域全体の平和と安定の構築に向けて積極的な役割を担うことにより、同地域の緊張緩和と信頼醸成に寄与し、沖縄県における基地負担の軽減に繋げることを目指しています。令和4年度は、アジア太平洋地域の緊張緩和と信頼醸成に向けた他国・地域における取り組み事例の調査や有識者へのヒアリングの実施およびシンポジウムの開催を通じて、沖縄県が同地域の平和と安定に寄与していく決意を国内外へ広く発信します。令和5年度以降は、前年度の取り組みに加え、対象国等を拡大し、人間の安全保障の観点でさまざまな分野における連携・協力の可能性等を検討し、可能な事項についてはMOU(連携協定・了解覚書)を締結する等、目に見える形の地域連携を推進していくことを目指しています。
「復帰50周年記念事業」、「アジア太平洋地域平和連携推進事業」の詳細は、下記URLよりご覧いただけます。
復帰50周年記念事業特設サイト
https://www.pref.okinawa.jp/site/fukki50/50th.html
アジア太平洋地域平和連携推進事業について
https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/fukki50/documents/50-19.pdf