No.5 温泉地の滞在プログラムについて考える (温泉まちづくり研究会 開催)
「継続することで顧客を獲得。お客様の反応が宿の意識を変える」
7つの温泉地と当財団が共同で研究活動を進めている「温泉まちづくり研究会」(2008年発足)。今回は、一般社団法人信州いいやま観光局の事務局次長木村宏氏を講師に招いて、温泉地での魅力的な滞在時間について議論しました。
もともと飯山はスキー観光地でしたが、利用者の減少に伴いグリーンツーリズムに着目し、「森の家」を拠点に体験メニューの開発やインストラクターの育成等を実施。「有名観光地には勝てないので、とにかく数で勝負。常に300以上、海のメニュー以外は何でも揃っている」、「決して多い金額ではないが、継続することで着実に売り上げが伸び、顧客層が確立してきている。お客さんの反応をじかに見られるので、宿泊施設の意識も変わってきた」と木村氏。
講演後の意見交換では、会員温泉地のメンバーから「既に有馬にある素材を使って、これならすぐできると思った。いいアイデアをいただいた」(有馬温泉・金井啓修氏)、「365日何かしらプログラムをやってお客さんをお迎えしようという気構えがすごい。こういうメニューもありか、というのも勉強になった」(鳥羽温泉・吉川勝也氏)などの声が相次ぎました。温泉地での滞在プログラムを考えるよいヒントとなったのではないかと思います。
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(2014/4/2 吉澤清良)