平成21年度観光実践講座講義録
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地域主体の観光~身近な里海・里山で活きる
今回のテーマも引き続き「地域が主体となった観光づくり」です。全国各地で実践されている多彩な講師の方々から、地域住民が主役となった地域の魅力づくりとその観光への展開について体験に基づいたお話をお聞きし、共に考えました。特に、地域の身近な環境である里山や里海と人々がどのように付き合い生活しているのかその生活の有り様を身近な資源としてどのように観光に活かせばよいのか、をサブテーマにしました。
講義内容は、いずれも地域の生業を、生業に携わる人たちと協同しながら魅力あるプログラムへと発展させた観光実践論で、有益なヒントやエピソードが詰まっています。各講義に共通していたのは、目標は「地域の元気を取り戻す」ことであって観光客誘致そのものではない、ということ。また成功例は、行政職員であれ民間事業者であれ、地域への個人の”想いや志”に裏打ちされたものであることも重要な共通点でした。なお本書には、長崎・平戸での新しい観光協会づくりと着地型旅行への意欲的な取り組み事例も併せて収録しています。
- 発行年月
- 2010年03月発行
- 判型・ページ数
- A4判 94ページ
- 価格
- 定価3,300円(本体3,000円 + 税)
※本書は当サイトでの販売は行っておりません。
掲載内容
- まえがき・主旨
講義1 地域主体の観光の時代~コミュニティが主役へ
(財)日本交通公社 常務理事 小林 英俊
講義2 自立してこそ地域貢献~規格外の「びわ」で集客、システムで活性化
南房総市商工観光部観光プロモーション課 副主幹
(株)とみうら(枇杷倶楽部) 取締役 福原 正和 氏
講義3 島からの贈り物で「感幸」をめざす~心の中にお土産を
海島遊民くらぶ 代表/旅館「海月」 女将 江崎 貴久 氏
講義4 観光庁発足で加速する観光政策と現場の今~観光立国下における観光の低迷
財団法人 日本交通公社 研究調査部長 梅川 智也
講義5 里山と森林が人々を癒やし、元気にする~グリーンツーリズムの先進地から
飯山市税務課 収税係長(前観光課 旅産業係長) 出澤 俊明 氏
講義6 緩やかでフラットな"地域企業"で身近な資源を事業化
~2年半で地域はここまで変わる
稲取温泉観光協会 事務局長 渡邊 法子 氏
講義7 着地型観光の確立を目指して~平戸の試み
社団法人 平戸観光協会 会長 籠手田 惠夫 氏
※講義7は09年6月開催の「観光基礎講座」基調講演です。
※講師の所属・役職は講座開催時のものです。※講師の所属・役職は講座開催時のものです。