世界には、自然そのままの状態が自然崇拝の対象として聖地化されている地域・スポットが多くあり、国際自然保護連合(IUCN)によって「自然の聖地(Sacred Natural Sites)」と定義されています。近代以降、自然の聖地に、観光客をはじめとする“聖地に対する価値観を共有しない外部者”が入り始めたことにより、聖地の維持・管理に課題が生じるようになりました。
今回は、自然の聖地と観光のより良い関係について、海外と国内の事例を紹介しながら考えます。