- 古書ギャラリー
幕末から明治・大正にかけての時代は、日本にとって、長い鎖国の時代を経て、多くの外国人の力を借りながら近代化への道を開きながら、広く国際社会に認められていく時代といえます。
このような時代に主に日本にやってきた外国人には、外交官や宣教師、医師、土木技術者や建築家、日本研究者など様々な人たちがいます。
なかには、開国当時、日本の政府、民間商社、学校などに雇われて仕事をした「お雇い外国人」も少なくありません。
こうした外国人たちの中には、本来の仕事や作品を通して日本の国際社会での評価を高めることに大きく貢献した外国人もいれば、日本での滞在中、本来の仕事の傍ら国内各地を旅し、知られざる日本の魅力に触れ、それを著書などを通して世界に紹介する外国人も数多くいました。いずれも、まだ国際社会では十分知られていない日本の魅力を海外に発信し、国際観光の発展に大きな役割を果たしたといえます。
本企画展では、第8回に続き 「日本の観光に寄与した外国人」として新たに6人を取り上げました。
特に今回の企画では、日本で最もよく読まれた外国人の紀行『日本奥地紀行』 (原書名:“Unbeatn Tracks in Japan”)で知られる英国人旅行作家イザベラ・バード、近代ツーリズムの創始者であり、外客誘致・斡旋組織がまだない時代の日本への外国人の旅行や日本人の海外旅行の実現に大きな役割を果たしたトーマス・クックを加え、彼らの人物像と当館の蔵書を紹介します。
概要
期間 | 2019年7~9月 |
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場所 | 1F古書ギャラリー |
展示図書一覧 |
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