エコツーリズムの有効性と課題を明らかにすることを目的とし、一般消費者を対象とした「ガイドツアーの参加経験・参加意向に関するアンケート調査」を集計・分析した。結果は査読付き論文としてとりまとめ、学術雑誌に投稿した。また、ガイド業の実態把握調査を行い、結果を『観光文化253号』にとりまとめている。
概要
政府主導のエコツーリズム推進が始まってから約20年を迎え、いまだにエコツーリズムに取り組もうとする地域が後を絶たないが、エコツーリズムには持続可能な観光振興に不可欠な何らかの本質的な要素が内在するからだと推推察される。持続可能な観光が世界的な興味事項となる中で、日本におけるエコツーリズム実践を包括的に振り返り、ガイドツアーの事業・実践面での現状と課題の分析を深めることは、今後の観光振興の在り方を考察し、提示していく上での大きな示唆につながると考えられる。
本研究は、こうした背景をもとにして、1)ガイドツアーのマーケティング試論の提示、2)エコツアーガイド制度の実態分析と方向性の提示、3)日本におけるエコツーリズムへの取組の包括的整理、を試みようとするものである。
報告
成果物
論文
- 「ガイドツアータイプと参加経験に着目した参加意向者の特徴とガイドツアーに求めること」(2022年、ランドスケープ研究85(5)、五木田玲子・仲七重・寺崎竜雄査読付き論文