東アジア(韓国・中国・台湾)における、ワーケーションをはじめとした働き方の多様化に伴う旅のスタイル変化の動向(背景となる働き方やコロナによる影響も含む)に関する情報収集・整理を行った。さらに、取組事例の収集・整理、台湾・韓国の有識者に対するヒアリング等を行った。その結果の一部は「旅行動向シンポジウム」や『観光文化252号』で発表した。
概要
日本人によるワーケーションの実践が進みつつあることを受け、これに関連する調査検討は出始めているが、コロナが一定程度収束し、外国人旅行者が再び渡航してくることが可能な状況になった際に、まず回復してくると見込まれる東アジア(韓国・中国・台湾)各国・地域における、働き方の多様化に伴う旅のスタイル変化の動向はほとんど整理・発信されていない。また、こうしたインバウンドも含めた旅のスタイル変化に対応する観光地づくりをどのように進めていくべきかといった視点での検討はこれからの研究課題である。
そこで本研究では、東アジア(韓国・中国・台湾)におけるワーケーションをはじめとした働き方の多様化に伴う旅のスタイル変化の動向(背景となる働き方やコロナによる影響も含む)や、それに対する各国・地域での取組事例の収集を行い、それらから得た知見を元に、一定程度のコロナ収束後の、働き方の多様化に伴う旅のスタイル変化にも対応した観光地づくりについて研究を行う。なお本研究は、主に今年度は東アジア(韓国‧中国‧台湾)各国‧地域の動向や市場の可能性、取組事例について整理‧発信し、次年度には主に観光地に何が求められるのかの検討‧提案を行う予定である。
報告
成果物
発表
- 第31回 旅行動向シンポジウム「働き方と旅行のあり方」
- 日韓国際観光カンファレンス2021
寄稿
- 「日本におけるワーケーションの現状と今後の方向性」Korea Tourism Policy 第86号