2050年脱炭素社会の実現からバックキャストする視点での観光地のあり方を示すことを目標に、脱炭素×観光をテーマとした研究に新規で取り組み、政府の方針及び施策と国内外の事例調査・ヒアリング等を実施、その成果を業界紙に寄稿した。また、過年度までの指標研究の成果を引き継ぎ、座間味村、南城市久高島における来訪者データの継続モニタリングを実施した。
概要
2050年カーボンニュートラルの実現に向けては社会経済の変革が不可欠であり、政府・自治体による取組のみならず、産業界においてもこれまでのビジネスモデルや戦略を根本的に変えていく対応が強く求められている。一方で、旅行・観光分野における環境対応は、マスの取組となっていない。そこで本研究では、2050年カーボンニュートラルの実現からバックキャストする視点での観光地のあり方を示すことを目標に、環境対応に係る国内外の最新の動向を把握し、観光と関連付けて情報を取りまとめた上で、社会に分かりやすく発信する。加えて、脱炭素社会における観光地モデルの類型化を行い、初年度は過年度までの指標研究の成果を引き継ぎ、複数のケースで2050年及びその通過点としての2030年における観光地のあり方について議論し、実践を促進するための合意形成・モニタリングの仕組みの検討を行うものである。