国立公園への旅行認知率と経験率は向上、「是非してみたい」は増加
- 「日本の国立公園を訪れる旅行」を知っているか、また行ったことがあるかを尋ねたところ、2016年から2021年にかけて、「知らない」は5.3pt減少、「行ったことがある」は6.5pt増加しました。
- 「日本の国立公園を訪れる旅行」に参加してみたいと思うかを尋ねると、参加意向(是非してみたい+してみたい)は、2016年から2021年にかけて変わらず約6割でしたが、その中でも「是非してみたい」は6.9pt増加しました。
- この6年間で国立公園への旅行の認知率は向上し、経験率も高まりました。また、参加意向のうち「是非してみたい」も増加しました。今後、国立公園内のコンテンツの質の向上や情報発信等により、参加意向がさらに高まることが期待されます。
認知率、経験率は60代以上が高い・「是非してみたい」は30~40代が高い
- 「日本の国立公園を訪れる旅行」の認知と経験を性年代別で見ると、男女ともに認知率、経験率が高いのは60代以上でした。2016年と比べると、「行ったことがある」は70代女性を除くすべての性年代で増加し、特に20~50代女性では10pt以上増加しました。
- 「日本の国立公園を訪れる旅行」の参加意向を性年代別で見ると、「是非してみたい」と「してみたい」の合計は男性では60代が高く、女性では年代が上がるほど高い傾向が見られました。2016年と比べると、50代男性を除くすべての性年代で「是非してみたい」が増加し、特に30代男性および40代女性では10pt以上増加しました。
南阿蘇、奥日光、十和田湖などで訪問意向高まる
- 国立公園エリアを含む11の観光地に行ってみたいかを尋ねたところ、いずれの観光地も訪問意向は5割を超えました。訪問意向が最も高かったのは箱根となり、奄美大島、やんばる、軽井沢、上高地が続きました。
- 2016年と比較すると、ほとんどの観光地で訪問意向が高まり、特に南阿蘇、奥日光、十和田湖では5pt以上高くなりました。
地域の固有性に関するイメージなどが増加
- 国立公園エリアを含む11の観光地に対するイメージを尋ねたところ、いずれの観光地でも「自然や風景」が多く選択されました。しかし、その割合は観光地ごとに異なり、十和田湖では8割、鳥羽では4割弱となりました。
- 2016年と比べると、「他にない見どころ」「独特の雰囲気」「地域ならではの活動や楽しみ」といった地域の固有性、「バラエティに富む」「清潔で美しい」がすべての観光地で増加しました。
国立公園に求めるものは引き続きビューポイントと遊歩道
- 国立公園の観光にあったら良いものを尋ねたところ、「ビューポイント」「遊歩道」が上位を占めました。景色を楽しむことや歩きながら自然を楽しむことは、国立公園の基本的な楽しみ方と考えられます。
- 2016年と比較すると、宿泊施設に関して「質素・野趣性」よりも「高級感」が求められるようになったことが特徴となっています。
- コロナ禍で注目を集めたワーケーションに関連して、2021年に新たに追加した「仕事も出来る環境が整った施設やスペース」の選択率は1割となりました。