3 対談
観光と図書館
連携と活用の可能性をあらためて考える
構成・進行○ 大隅一志 吉澤清良
文○ 井上理江
写真○ 村岡栄治
指定者管理制度の導入が日本の図書館の転換期に
事務局 今回は、図書館と観光による連携の可能性について、さまざまな角度から図書館に造詣の深いお二人にお話を伺っていきたいと思います。
最初に今の図書館のあり方についてお聞きします。社会の変化に応じて図書館の役割や求められる機能は時代とともに変化してきたと思いますが、これまでの歴史から振り返って、近年の日本の図書館をどう見ておられますか。
猪谷 『未来をつくる図書館』という書籍が刊行され、指定管理者制度が導入された2003年に図書館は一つの転換期を迎えたと思います。『未来をつくる図書館』は、最近ドキュメンタリー映画が公開されて話題となっているニューヨーク公共図書館を紹介していますが、この頃から日本でも課題解決型やビジネス支援型の図書館が出てきました。
次にインパクトがあったのが、2013年にリニューアルオープンした武雄市図書館の登場です。TSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が初めて図書館の指定管理者となり、おしゃれな内装やスターバックスコーヒーがテナントで入るなど、大変話題になりました。市の人口が5万人規模なのに対して、初年度の来館者数が92万人というのは非常に異例で、視察も含めて市外からの来館者が非常に多かったと聞いています。
武雄市では宣伝効果の試算を20億円と発表しましたが、図書館で経済効果が算出されたというのも初めて聞きました。図書館としては評価が分かれるところもありますが、各自治体から集客施設として注目されたことは大きかったと思います。
嶋田 賛否さまざまな反応があった訳ですが、武雄市図書館から学んだのは民間のデザイン力や企画力を活用し、人々が行きたい、居たいと思う場所を作ったことですね。図書館による情報提供をどう考えるかについても、大きなきっかけを作ってくれたと思います。
猪谷 平成27年に公表された文部科学省調査によると、公共施設で一番使われているのが図書館だそうです。美術館や博物館に比べ、図書館は来る人を選ばないですよね。学校や会社、家庭以外の〝サードプレイス〞としての役割が求められているのかなと。誰でも無料で利用できることから、観光客との接点としても、非常にいい場所なのではと思います。
誘客施設やアートイベントとの融合で広がる可能性
事務局 しかし、実際には観光客と図書館の接点はまだまだ少ないのが現状ですよね。可能性として考えられることや、ご存知の先行事例があれば教えてください。
嶋田 一つの役割として、旅行先での休息場所ということがあるのでは。お金をかけずに休憩でき、観光情報も集められますから。
猪谷 旅先で情報を整理したい時、私はブックカフェを探すことが多いのですが、図書館もいいですよね。先日名古屋に旅行した時、愛知県内の観光情報を求めて本屋を訪ねたら、京都のガイドブックしかなくて(笑)。図書館に行けばよかったと後から思いました。
居心地が良かったり歴史的な建物であったり、何らかの付加価値があれば、観光客も旅先で図書館を訪れるのでは。
例えば東京都千代田区の千代田図書館はコンシェルジュがいて、神保町の美味しいカレー屋など街の情報を教えてくれるので、観光客にも役立つと思います。
嶋田 そういう観点では、図書館も観光客に便利な場所にサテライトを設けるなど、立地を考える必要がありますね。
猪谷 国内外から観光客が押し寄せる原宿には、竹下通りの裏に渋谷区立中央図書館があり、抜群の立地です。そういう地の利をもっと活用してもいいのでは。
通常、図書館の利用カードはその自治体及び近隣自治体在住者か通勤・通学者しか作れないことが多いのですが、沖縄の恩納村文化情報センターの図書館では日本全国、どこに住んでいても利用カードが作れます。
例えば雨が降って観光ができない時、東京から来ている子どもが図書館で本を借りて夏休みの宿題をして、東京から本が郵送返却されることもあるそうです。また、周囲のリゾートホテルのライブラリーの本選びに司書がアドバイスするなど、面白い取り組みを行っています。このように「滞在者のための図書館」という視点も大事なのかなと。事務局 群馬県の太田市美術館・図書館のように、近年は図書館と他の文化施設を複合する動きも各地で見られます。
嶋田 近年は複合施設ではなく融合施設という考え方で整備されるケースが出てきており、福島県の須賀川市中央図書館は、ゴジラやウルトラマンを生んだ円谷英二ミュージアムと融合していますね。
猪谷 1階にはカフェなどの店舗のほか、バルタン星人などの怪獣が広場にいて、それを目当てに来る特撮ファンも多いようです。図書館は2階から4階をメインに展開、5階にミュージアムがあるのですが、それぞれが別個に存在するのではなく、互いの気配が感じられる構造で、まさに融合施設だと思います。
事務局 図書館と他の誘客施設などを組み合わせることによって、相乗効果が期待できるかもしれませんね。
猪谷 2000年からスタートした新潟県の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」をはじめ、今、日本の各地域ではアートイベントが盛んで、公立美術館が会場となる例が多く見られます。図書館が単独でこうした取り組みを行うのは難しいですが、歴史や文化のツーリズムの中で何らかの役割を担うというポテンシャルも大きいと思います。
事務局 観光行政や観光協会はストックが苦手ですが、発信力を持っており、図書館には情報のストックがある。協力して互いの得意分野を活かすことができれば、可能性は広がりそうです。
猪谷 2005年に東京の谷根千地域で始まった「不忍ブックストリート」という取り組みでは、地域の中でも魅力的な書店や古書店、書店巡りの合間に休憩できるカフェなどを載せたマップを作っています。
あわせて彼らが始めたのが「一箱古本市」という、本好きの人たちが段ボール一箱分の本を持ち寄って売るというフリーマーケットです。そこから本好きのコミュニティが広がり、全国80ケ所以上の地域で行われていると聞きました。中には図書館で開催しているところもあるそうです。
鎌倉には「ブックカーニバルinカマクラ」というイベントがあり、鎌倉市図書館も参加しています。図書館は誰でも来られる施設ですが、図書館に来ない人とは接点がなかなか持てないというジレンマがあります。でも地域のコミュニティにこうして図書館側が出ていくことで、新しい人とつながることができますし、今お話ししたようなイベントは地域の外からもたくさん人が来るので、いい循環が生まれるのではと思います。
注目されるまち歩きと図書館の親和性
嶋田 私が館長を務めていた瀬戸内市民図書館には「もみわフレンズ」という友の会があり、会員が100名ほどいます。この会員と図書館の市民協働事業として現在取り組んでいるのが、地域のお宝を探して集めるコンテストです。
集めたお宝は本にまとめたり、ネットアーカイブのコンテンツとして残す予定ですが、たくさん集まっているのが石灯籠の写真です。そのマップを作ったらどうかという話になり、さらにその石灯籠がいつできたか、町史を見て学ぶという取り組みも始まりました。
こうした取り組みにまち歩きを絡めるなどすれば、外から訪れた観光客も巻き込めるのではと思いました。
猪谷 長野県の伊那市立高遠町図書館は「高遠ぶらり」というアプリを作っていますが、これは博物館にあった古地図をデジタル化し、GPSを使ってその古地図上で、自分は今どこにいるのかがわかるというもので、スマホなどの端末で使用します。
このアプリによって、ほぼ死蔵していた博物館の古地図も活用され、まち歩きのきっかけにもなっています。資料と人をつなぐためのこういう仕掛けを、図書館がもっとつくっていってもよいのではと思いました。
事務局 まち歩きとは今の観光のトレンドの一つであり、地域情報のストックがある図書館とは確かにすごく親和性が高いと思います。
嶋田 瀬戸内市民図書館では「ウィキペディアタウン」という取り組みを行ってきました。図書館の資料を使って住民が勉強し、例えば瀬戸内市立美術館など市内のある場所のウィキペディアのページに加筆するという取り組みです。
ここから発展して、図書館を拠点として「ブラタモリ」のような探索型のまち歩きを観光客と町の人が一緒に行い、集めた情報を書き込むというのも考えられるかなと。観光客にとっては「このページは自分が調べて書いた」という旅の思い出にもなりますよね。
猪谷 最近は観光ガイドブックもデジタル化が進んでいます。また、SNSにもガイドブックよりも確度の高い口コミ情報が寄せられていますので、そうしたデジタル情報を図書館も集めていかないといけないのではとも感じます。
嶋田 おっしゃる通りです。紙媒体のガイドブックはバリエーションが少なくなっていますし、図書館でも以前より貸し出しの数が減っています。その一方、観光のウェブ情報は増えていますが、検索すると同じような情報が検索の上位にきて、なかなか地元ならではの情報に辿り着けません。現地の観光案内所でパンフレットをもらって「こんなところがあったのか」と気づいても、予定が詰まっていて行けなかったといったケースもあります。
そういう意味では、旅行先のデジタル観光情報を出発前にスムーズに見つけられるよう、公共図書館がいわゆる「パスファインダー」の役割を果たすことも一つの仕事になるのかなと。例えば、それぞれの図書館が地域の観光情報のリンク集をホームページに掲載し、全国に発信するということも考えられると思います。
図書館と観光を結ぶには〜地域情報の発信拠点としての役割
事務局 こうしてお話を伺っていると、図書館と観光には数多くのマッチングポイントがありますが、両者を結びつけるにはどうしたらいいでしょうか。
図書館、観光行政、観光客それぞれの立場から見て、改めてご意見をいただけますか。
嶋田 観光客に対して、図書館が地域情報の発信拠点になるという発想は今までなかったですよね。でも、観光地にある図書館ならそういう取り組みはできると思います。
例えば塩尻市立図書館では書架の下の方に「塩尻トリビア」という形で、地域のミニ知識を館内のあちこちにちりばめています。図書館なら一般的な観光情報だけでなく、その土地の歴史や文化、地理的な情報も幅広く提供できると思います。
郷土史家は研究のために、遠くの図書館まで資料を求めてわざわざ行くことがあるわけで、資源がその図書館にしかないという視点で見ると、図書館に行くこと自体が、観光の目的にもなり得るのでは。
猪谷 観光の情報って何かと考えた時、やはりコアとなるのは地域資料という気がします。山梨県甲州市の勝沼図書館は開館当時から地域の名産品であるブドウとワインに関する資料を集めてきました。海外雑誌や学会誌はもちろん、ここでしか読めないような地元ワイナリーのパンフレットや新聞雑誌の切り抜きまで収集しています。
それは地元住民向けでありつつ、観光客にとってもワイナリー巡りなどに役立ちます。実際、観光客が地元のワイナリーを訪ねると「自分たちの情報は全部図書館にある」と言われることもあるそうです。地域の情報収集を地道に重ねていれば、観光客へのアウトプットも自然とできるのではという気がします。
事務局 各地の産業や文化などの情報が集約されれば、図書館は地域らしさが可視化された場所となり、観光資源にもなり得ると言えますね。
嶋田 最近、よく関係人口という言葉を聞きますが、そうした情報や資料が結束点になって、地域の人と外の人をつなげるきっかけになると思います。
図書館が人と人との関係性をつくる場になるということですよね。
そうなると、図書館の情報をいかに可視化するかが課題となってきます。そこで重要になるのが図書館員としての矜持というか、愛している地域に対して何ができるかというライブラリアンシップだと思います。集めた情報を図書館としてどうアウトプットしていくかには、司書としての力量や行動力が問われると思います。
事務局 当初、対談テーマとして図書館を観光にどう活かすかという話を考えていましたが、地域で重要な活動の中に図書館をどう位置付けるかと捉えた時に、観光がその一つの役割になるのかなと。地域文化の一部に図書館が入っているというのは一つの自然な方向かもしれません。
猪谷 私は大学時代に考古学を専攻していましたが、恩師から「旅に行ったらまずその土地の博物館に行け。その土地のエッセンスが凝縮されているから」と教えられました。それが図書館であってもいいと、今日お話ししていて思いました。観光活動の一つとして、旅先の図書館で情報を得ることが当たり前になるのも、不可能ではないのではないでしょうか。
観光と図書館が結びつくための構造的な課題
事務局 とはいえ、観光と図書館が結びつくには、地方行政における構造的な課題もいろいろあると思います。具体的にはどういうことが考えられますか。
嶋田 自分の反省も込めて、「地域外から来る方への情報発信も自分の仕事」という思いが図書館側になく、そうした司書教育も行えていないのが現状です。各自治体の商工観光課も、図書館を自分たちのパートナーと考えているところは少ないと思います。
私がいた瀬戸内市は図書館が新しくつくられることをきっかけに、図書館側からかなり積極的にいろんな部署に働きかけたので、色々なことができるようになってきた。図書館側が変われば、どこでも同じことはできると思います。
猪谷 嶋田さんが瀬戸内市民図書館の初代館長に就任されるにあたり、最初に政策の担当課に配属されたとお聞きしましたが、図書館づくりにかなり影響したのでは。
嶋田 確かにこの経験は大きかったですね。市が図書館プロジェクトを立ち上げ、館長を全国公募して私が就任したのですが、市長の考えで1年目に総合政策部の政策調整課という企画部門に配属されました。図書館担当参事ということで課長級でした。この部署はいろいろな部署とやりとりしていて、財政課や総務課などと近いところで図書館について話ができたのは大きかったですね。
猪谷 自治体の組織の中で収入に直結する観光政策が本流とすれば、図書館はどちらかというと傍流です。基本的に教育委員会部局が管轄していますが、そのメインは学校教育なので、図書館はさらにその脇に位置する形で、なかなか行政の中枢で話題になることが少なかったと思います。中枢の方たちが図書館に目を向けたのは、おそらく冒頭でお話しした武雄市図書館のインパクトですよね。
今年、第9次地方分権一括法が施行され、教育委員会が管轄する図書館などの社会教育施設を首長部局に移すことが容易になりました。それによって今後はまちづくりなどで図書館が役割を担うことが増えるのかなと思います。
嶋田 その件については、昨年から文部科学省中央教育審議会の生涯学習分科会の中で議論されてきました。博物館や美術館、図書館などの社会教育施設の機能が、地域の活性化や賑わい創出など、教育文化の枠に収まらないまちづくりに役立つので、所管の領域を
広くした方がいいだろうというのが議論の発端です。
ただし、生涯学習分科会では政治的な中立性の担保、事業の継続性が懸念事項として挙げられていました。法律改正で管理を移すなど大きな動きがある場合は、首長部局は教育委員会の意見を聞かなければいけないと言う条文がありますが、首長は選挙で選ばれるので、人が変われば方針が大きく変わる可能性があります。一方、教育委員会は合議制で、議論、調整の仕組みが担保されているので、社会教育施設を手放すのは慎重であるべきだとも思います。
事務局 首長部局に移した方が、より横断的に図書館の可能性を引き出せるのでしょうか。
嶋田 瀬戸内市民図書館での経験から、教育委員会部局でも十分にまちづくりに絡む図書館経営はできていたと言う自負があります。首長部局に移した自治体でも、例えば島根県出雲市のようにまた元の教育委員会の所管に戻した事例もあります。ただ、首長部局にあれば、企画や財政部門とも頻繁に意見交換ができるということはあり、そのコミュニケーションの距離感は一つのポテンシャルですね。
ある自治体では、教育委員会と首長部局をつなぐ課が欲しいという議論がありました。人口が4万人程度の自治体だったので、文化課のようなものがなかったんですね。商工観光課で文化財を活かしたプログラムを企画するのは難しいので、まちづくりに関心があり、文化財を単に保護するだけではなく活かす仕事がしたいという学芸員を、教育委員会から商工観光課へ異動させて仕事を進める事例がありました。
猪谷 自治体の規模にもよりますが、横断的な部署を作ることは大事だと思います。私が取材していた岩手県紫波町はそれまで図書館がない自治体でしたが、図書館を中核施設とした駅前町有地の開発プロジェクトを民間と一緒に公民連携で進めました。
大規模なプロジェクトで町の中でも担当課がいくつもまたがるため、それらを横串で刺す「公民連携室」というセクションを作り、住宅開発については事業のメインになる人材を配置したり、図書館を作る際にはこの公民連携室で司書を雇ったりしながら進めました。公民連携室に色々な部署の担当者を巻き込んでいったことで、一体感を持ってプロジェクトが進んだという事例があります。
嶋田 城崎温泉のある兵庫県豊岡市が今、面白い動きをしています。劇作家の平田オリザ氏が市の芸術文化参与を務めていますが、平田氏を学長として、市内に県立国際観光芸術専門職大学(仮称)が2021年に開学予定です。
観光と芸術に特化した人材を育てることが目的です。
もともと豊岡市では舞台芸術のアーティスト・イン・レジデンス施設である「城崎国際アートセンター」を開設して、世界中からアーティストを集めたり、舞台稽古を市民に見せるなど、芸術に関する取り組みに熱心です。
その大きな流れとして首長部局に図書館が置かれていることが挙げられ、図書館を情報拠点にしたいという市長の考えが表れていると思います。今日の観光と図書館という対談テーマともかなり重なる部分があるので、今後の動きに注目したいと思います。
地域の魅力を「気づく、見つける、創る」ことができる場所に
事務局 あらためて今回のテーマについて、最後に一言ずついただけますか。
猪谷 今日はあまり財政の話が出なかったのですが、多くの自治体の財政は逼迫し、東京の一極集中や少子高齢化でそれぞれ悩みを抱えています。地域の人口を爆発的に増やす手法はなかなか見つけられないと思いますが、嶋田先生がおっしゃるように関係人口を増やすことはできると思います。
そういう観点から図書館はポテンシャルがあり、大きな役割を担えるのではと思います。その土地の魅力を自分たちで引き出しつつ、発信する拠点になり得ると思いますし、そうした役割を期待したいと思います。
嶋田 観光というのは、自分たちのところにしかないものに光をあてる行為であり、住民たち自身が自分の町のいいところに気づく、見つける、創る時のきっかけとなるのが観光という文化なのではないかと思います。
平田オリザ氏の言葉を借りると、地域には「文化の自己決定能力」が必要だと思います。そういう地域を作ることを支えるのが図書館の仕事であるなら、住民の人たちが「気づく、見つける、創る」ことができる場所にしていかないといけません。観光というのは自分たちの暮らしの外側に存在するものではなく、自分たちの日常をも輝かせているものであると捉え直すことが図書館ならできるのかなと、今日の対
談で気づけた思いがしました。
事務局 冒頭で、公共施設の中で図書館は一番使われているというお話がありました。図書分類の日本十進分類法(NDC)でも図書館学の本は0番台に属しています。誰にでも使えて何色にも染まっていないフラットな存在であるからこそ、図書館が観光と結びつく可能性も大きいと、改めて示唆をいただいた気がします。本日は貴重なお話をありがとうございました。