全世界を3年余り覆ったコロナ禍であったが、ようやく収束しつつある。日本でも、5月8日から感染法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられた。国内旅行市場は全国旅行支援もあり、また、入国制限の緩和、解除によってインバウンドも戻りつつある。
しかしながら、日本人の海外旅行については、その回復の遅れが指摘されている。この背景には、燃油代を始めとする世界的なインフレ下において進んだ円安傾向などがあるともされるが、これを乗り越えていくことが、大きな課題となっている。
今号では、海外旅行の再始動を目指して各所で行われている取り組みを整理し、日本人の海外旅行の復活策について考えていきたい。