22年7月以降国内旅行予定通り実施率約95%
- 国内旅行の予定通り実施率は、コロナの感染状況によって増減しながらも年を追うごとに増加しています。特に22年7月以降は約95%を占め、コロナ禍の影響による旅行内容の変更は少なくなっています。
23年3月の国内旅行実施者4割が「コロナの不安は感じない」
- 23年3月の旅行実施に関する気持ちは、「新型コロナに対する不安は感じない(40.1%)」がトップ、次いで「心配しても仕方ない(35.5%)」となりました。
- 「旅行して良いのか迷った」は、項目に加えて以降、最も割合が高かった21年1月には23.0%でしたが、直近の23年3月には約20pt減の3.7%となりました。コロナ禍を経るなかで、コロナに対する不安が徐々に緩和したことや周囲の状況の変化などから、徐々に旅行実施への迷いがなくなってきたと考えられます。
23年3月「自由に旅行ができる幸せ」約4割が実感
- 国内旅行の感想を尋ねたところ、23年3月は「自由に旅行ができることを幸せに感じた(37.4%)」が最多となりました。また、「旅行が自分にとって重要なことを再確認」といったポジティブな感想も継続して2割前後を占めています。
- 「旅行先の感染対策が徹底されていた」は、21年には継続して3割前後を維持していましたが、22年には徐々に減少し、23年3月には1割程度にとどまっています。一方で、「旅行先の感染対策が行われておらず不安」は5%未満で推移していることから、旅行者自身も旅行先での感染対策に敏感ではなくなってきたと考えられます。
23年3月「マスクの着用」大幅減も、混雑した屋内では半数が着用
- 23年3月の国内旅行でのコロナ対策は、「マスクの着用(64.0%)」が最多となりましたが、9割前後で推移していた20~21年と比べると大幅減となりました。マスクの着用の内訳では、「混雑している屋内」が最多で、約半数が実施をしていました。「手洗い・うがいの励行・徹底」や「設置されているアルコール除菌を励行・徹底」は、22年には6~7.5割で推移していましたが、23年1~3月には3~4割まで減少しています。
- また、「特に何もしていない」は、1回目の緊急事態宣言直後の20年6月から22年12月にかけて3%未満で推移していましたが、23年1~3月は10%前後となりました。
「接触回避」から「コロナ関係なく行きたい旅行先」重視に変化
- 国内旅行先の決定にあたって重視した点では、23年1月以降、「コロナに関係なく、以前から行きたい旅行先」がトップとなりました。また、「特に重視した点はない/同行者の意向」も徐々に増加していることから、コロナが旅行選択に及ぼす影響が小さくなってきていることが分かります。
- コロナ禍で重視されていた「あまり人が密集しない地域」「観光施設等が感染対策を徹底」「公共交通機関を使わないで行ける」は、22年1月には3割前後を占めていましたが、23年3月には1割程度となりました。
今後も続けてほしいこと「キャッシュレス決済」「混雑状況の見える化」
- コロナ禍の影響で変化した点で今後も続けてほしいことについて、23年5月調査では、現金の受け渡しをせずに決済できる「キャッシュレス決済(36.8%)」がトップ、次いで「混雑状況の見える化(36.7 %)」となりました。
- 22年10月調査から23年5月調査にかけての変化をみると、「利用者に対するマスク着用の推奨」が最も減少幅が大きく(24.4pt減)、5位から10位に順位を下げました。「アルコール除菌剤の設置(20.7pt減)」や「ソーシャルディスタンスをとった座席配置(20.2pt 減)」も減少幅は大きいものの、依然として5位圏内となっています。
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