旅の図書館では観光研究者や観光の実務に関わる方々に自由な交流の場をご提供したいと考え、定期的に「たびとしょCafe」を開催しています。
2022年2月18日(金)、「ビジョンを共有するためのデザイン」をテーマに、第24回たびとしょCafeを開催しました。ゲストスピーカーには、パラボラ舎のたなか みのる氏をお招きしました。
“コミュニケーションを誘発する道具をつくる”“ビジョンを共有する”“外貨を獲得するしくみをつくる”“チームでつくる”といったテーマごとに、これまでにたなかさんが携わられた多くの事例をご紹介いただいたあと、まちづくりや観光事業にデザインを活かすためには、「本当に作るべき必要なものを見定めること(デザイナーはそれを考えるのが得意)」、「『そと』のまなざしを入れること」、「地域の宝である『あきらめないひと』を孤立させないこと」が大切だとお話しいただきました。
「デザイナーとは、絵や形を描くだけではなく、内と外、ビジョンとディテールを往復して情報を編集する人」、「地域にあるピュアなエゴ(『わたしはこうがいい』)を線でつないで『目に見える形』にするのがデザインの役目」というお話には、地域の情報や人々の思いをつないで新しい何かに結びつけるという意味において、私たちコンサルタントの仕事とも重なる部分が大きく、とても共感しました。
参加者の皆様からは、「具体的な事例に基づいた非常に刺さる内容だった」、「目的や意味といった“そもそも”の部分を考えることが、デザインをするためには非常に大切だということがよく分かった」といったご感想が聞かれました。豊富な経験から得られた多くの教訓を共有していただき、大変学びのある会となりました。
当日の様子は機関誌「観光文化(253号)」で詳しくご紹介します。
テーマ | ビジョンを共有するためのデザイン |
ゲストスピーカー | たなか みのる 氏(パラボラ舎) |
日時 | 2022年2月18日(金)18:00 ~ 20:00 |
場所 | オンラインにて開催(Zoomミーティングを利用) |
お問合せ | 公益財団法人日本交通公社 観光文化振興部 (門脇・五木田) |