コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

富士登山のススメ(初級)[コラムvol.255]
  • 観光資源

富士登山のススメ(初級)[コラムvol.255]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部 上席主任研究員 中島 泰

富士山が好きだ  思えば子供の頃から、富士山が好きでした。それは今も変わらず、毎朝、通勤電車の車窓から眺める先には富士山。その雄姿の見え方によって面白いほどその日のやる気に影響が出ています。  といった、ごく個人的な話か・・・

観光地における魅力的品質と当たり前品質[コラムvol.254]

観光地における魅力的品質と当たり前品質[コラムvol.254]

 旅行者の視点から観光地を評価するための指標として、「満足度」はよく用いられるもののひとつです。筆者はこのテーマについてここ何年か継続的に追っておりまして、国内外の研究面を中心とした動向と課題については、当財団の機関誌「・・・

車いすを降りて、空を飛ぼう[コラムvol.253]

車いすを降りて、空を飛ぼう[コラムvol.253]

沖縄観光バリアフリーの今  沖縄県は平成19年に全国に先駆けて「沖縄観光バリアフリー宣言」をしています。那覇空港内と国際通りには、「しょうがい者・こうれい者観光案内所(沖縄バリアフリーツアーセンター)」が設置され、誰もが・・・

歴史ファンが没頭できる観光地づくりを[コラムvol.252]
  • 観光資源
  • 観光政策・観光地経営

歴史ファンが没頭できる観光地づくりを[コラムvol.252]

 伊豆の国市に韮山城という戦国時代初期の城を早春に訪ねた。  歴史好きの方はよくご存知と思うが、此所は今川氏に身を寄せていた北条早雲が、権謀術数によって堀越公方を滅ぼし、伊豆国に独立を果たした後(1500年)に築いた根城・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁③ [コラムvol.251]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

まちづくりと観光事業の間にある壁③ [コラムvol.251]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 今回のコラムで最もお伝えしたいこと。  それは、観光を通じて地域の存続を図るのであれば、  「市場の先にある地域を見据えよ」  ということです。  観光に取り組む地域がこの10年で大幅に増えましたが、地域の置かれた状況・・・

朝ドラ効果の持続性 [コラムvol.250]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

朝ドラ効果の持続性 [コラムvol.250]

観光研究部 上席主任研究員 五木田 玲子

朝ドラを見ると旅行に行きたくなる?  NHK連続テレビ小説(以下、朝ドラ)「まれ」をご覧になっていますか?ドラマの内容はもちろん、能登の美しい里地・里山・里海の自然景観、その自然景観の中で育まれた独自の伝統文化や風習など・・・

オリンピックの経験が地域の魅力に [コラムvol.249]

オリンピックの経験が地域の魅力に [コラムvol.249]

○長野マラソン、人気の理由   2015年4月19日、長野市で第17回目長野マラソンが開催された。日本でマラソン大会といえば、東京マラソンを始め、大阪、京都、神戸といった都市の大型大会が目立つため、一般的に地方の一大会で・・・

地域の姿を「鳥の目」で発信する[コラムvol.248]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

地域の姿を「鳥の目」で発信する[コラムvol.248]

観光研究部 上席主任研究員 菅野 正洋

地域のプロモーションビデオ  ここ3~4年ほど、宮城県気仙沼市の唐桑地区に月1~2回の頻度でお邪魔しています。 唐桑地区は三陸復興国立公園内に位置し、リアス海岸と海岸段丘が一体となってつながる景観が特徴のゆるやかな起伏に・・・

外国人旅行者のマナーについて ―心地よい旅の時間を過ごしてもらうために― [コラムvol.247]

外国人旅行者のマナーについて ―心地よい旅の時間を過ごしてもらうために― [コラムvol.247]

 はじめまして。4月で入社2年目となりました、観光政策研究部の川村竜之介と申します。今回から研究員コラムを書かせて頂くことになりました。よろしくお願い致します。  学生時代、交通心理学の研究室で「電車内におけるマナー」の・・・

「慣れない」日本を外国人に楽しんでもらうには ~スキーと温泉から考える [コラムvol.246]

「慣れない」日本を外国人に楽しんでもらうには ~スキーと温泉から考える [コラムvol.246]

 桜も花開き、いよいよ春の到来!そこで、新たな年度を迎えての最初のコラムは「春」らしい話題から。筆者が先日出かけた「春スキー」に端を発するお話である。  3月下旬に家族でスキー旅行に出かけた。随分と前から計画を立て始めた・・・

地域の記憶をつなぐ [コラムvol.245]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

地域の記憶をつなぐ [コラムvol.245]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

はじめに  みなさんは、自分が生まれ育った場所のことをどのくらい知っていますか?遠い旅行先のことを熱心に調べることはあっても、意外と自分の地元のことは知らないかもしれません。今回は、“地域を知り、地域の記憶をつなぐ”こと・・・

事業者、業界、観光客のための観光品質保証制度 -香港のQuality Tourism Servicesを事例として- [コラムvol.244]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

事業者、業界、観光客のための観光品質保証制度 -香港のQuality Tourism Servicesを事例として- [コラムvol.244]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

はじめに  先日、観光庁から2014年の訪日外国人観光客数は1341万人と発表されました。前年比では29.4%、2年連続で過去最高を記録しています。円安の影響や消費税免税制度の拡大が追い風となっているとはいえ、インバウン・・・

観光プランナーに必要な「地域へのまなざし」 [コラムvol.243]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

観光プランナーに必要な「地域へのまなざし」 [コラムvol.243]

はじめに  多くの旅行者にとって、日常に似た旅先の風景からは何も感じませんが、自分の日常とかけ離れた風景や異文化との出会いは大きな感動につながります。イギリスの社会学者ジョン・アーリはこの理由を観光者の「まなざし」の違い・・・

位置情報データと観光の最新動向 [コラムvol.242]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

位置情報データと観光の最新動向 [コラムvol.242]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

位置情報データを活用したゲーム「Ingress(イングレス)」  みなさんは「Ingress(イングレス)」というゲームをご存知ですか?  IngressはGPSの位置情報を活用したスマートフォンのゲームです。  ゲーム・・・

観光分野におけるデジタルアーカイブ化に向けた課題 [コラムvol.241]

観光分野におけるデジタルアーカイブ化に向けた課題 [コラムvol.241]

はじめに  現在、私は、当財団が運営する専門図書館「旅の図書館」に勤務している。日々の業務に取り組むなかで、とくに重要な課題として考えている点は、  ①観光分野における専門図書・資料の分類のあり方(観光学の体系化と不可分・・・

都市におけるMICE推進戦略の現状とは [コラムvol.240]
  • 観光政策・観光地経営

都市におけるMICE推進戦略の現状とは [コラムvol.240]

MICE推進の活発な動き  「MICE」、この言葉が国の観光政策の中で使われ始めたときには、「マイス」と読める人は少なかったと思います。むしろ「マウス?ねずみと観光に何の関係があるの?」と言う人もいたとかいないとか・・・・・・

観光地経営の先進地、道後温泉のまちづくりに学ぶ [コラムvol.239]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

観光地経営の先進地、道後温泉のまちづくりに学ぶ [コラムvol.239]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 2014年10月、温泉まちづくり研究会(以下、研究会)を、愛媛県松山市「道後温泉」にて開催した。2014年は、道後温泉の象徴「道後温泉本館」が改築120年の大還暦を迎えた年。記念事業「道後オンセナート2014」(201・・・

歩いて楽しめる観光地のあり方~宮島、富岡などの現状をもとに~ [コラムvol.238]

歩いて楽しめる観光地のあり方~宮島、富岡などの現状をもとに~ [コラムvol.238]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 観光地内を歩きながら楽しむことができれば、その観光地の魅力を存分に堪能することができます。歩いて楽しめる観光地となるためにはどのような対応が求められるのでしょうか。ここでは、宮島(広島県廿日市市)、富岡(群馬県)及びス・・・

2015年を雇用面から展望する -観光業界の「2015年問題」 [コラムvol.237]

2015年を雇用面から展望する -観光業界の「2015年問題」 [コラムvol.237]

 新年明けましておめでとうございます。 本年も当財団をどうぞよろしくお願い申し上げます。  2015年は「節目の年」と言われているようです。戦後70周年の記念すべき年であるとともに、日韓国交正常化50周年でもあります。さ・・・

ことし一年を締めくくるにあたり [コラムvol.236]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

ことし一年を締めくくるにあたり [コラムvol.236]

常務理事/博士(農学) 寺崎 竜雄

  ことし最後の仕事は、1月発行予定の当財団機関誌『観光文化224号』の特集記事の執筆でした。特集のテーマは“地域発観光プログラムの流通・販売”。“地域が主体となって地域固有の観光資源(自然、歴史、産業、街並み、生活文化・・・