コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

「旅行年報」のリニューアル ~「観光地」の動きを捉える切り口を変更しました~ [コラムvol.235]

「旅行年報」のリニューアル ~「観光地」の動きを捉える切り口を変更しました~ [コラムvol.235]

 当財団の定期刊行物の一つである「旅行年報」。10月に発刊した2014年版では大幅に内容の見直しを行いました。観光地の動向を取り上げる「観光地」の頁についてもその整理軸を大きく見直しました。 旅行・観光の動きを伝える「旅・・・

若者視点からの角館とその周辺地域における観光の一考察 [コラムvol.234]

若者視点からの角館とその周辺地域における観光の一考察 [コラムvol.234]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 当財団では、調査研究の成果を活かした実践性を重視した講義を、大学と連携して行っています。今回は、立教大学観光学部にて、当財団の会長、志賀典人が特任教授として行っている講義の中から、「旅行産業演習1及び2(2年生と3年生・・・

日本の果物を外国人観光客のお土産に -食料品の免税に思うこと  [コラムvol.233]

日本の果物を外国人観光客のお土産に -食料品の免税に思うこと  [コラムvol.233]

 今年10月1日より外国人旅行者向け消費税免税制度が改正されました。当財団でも、制度改正が与える影響について考察するレポートを公開しています(→こちら)  今回のコラムでは、特に新たに免税対象品目となった食料品の可能性と・・・

指標研究最前線 ~ヨーロッパの動向~ [コラムvol.232]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

指標研究最前線 ~ヨーロッパの動向~ [コラムvol.232]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部 上席主任研究員 中島 泰

 私たちJTBFでは、国内観光地への持続可能性指標の導入に向けた研究を進めています。その中から前回のコラムでは、カナダのリゾート地・ウィスラーでの取り組み事例を紹介しましたが、今回は単体の観光地ではなく複数の観光地で一斉・・・

観光プログラム/着地型旅行商品の有望な潜在顧客とは? [コラムvol.231]

観光プログラム/着地型旅行商品の有望な潜在顧客とは? [コラムvol.231]

観光プログラム開発の課題  次号の当財団機関誌「観光文化」(2015年1月発行予定)では、地域発の観光プログラムに関する特集を掲載予定です。地域の観光推進組織や事業者などが主体となった観光プログラム開発は、全国各地で行わ・・・

ファンが支える東北復興 [コラムvol.230]

ファンが支える東北復興 [コラムvol.230]

 先日、契約している携帯会社からメールで、東日本大震災の被災地の子どもたちへの累計寄付額が約7億となった旨のメールを受け取りました。これは、携帯の基本料金に合わせて、毎月自動的に寄付することができるサービスで、震災以降、・・・

もし、あの時、旅に出なかったとしたら [コラムvol.229]

もし、あの時、旅に出なかったとしたら [コラムvol.229]

ボブ・ウィーランドと私  学生時代、机上の本棚に、表紙をこちらに向けて立て掛けておいた本がありました。本の主人公、ボブ・ウィーランドは、少年時代から大リーグの選手になることを目指し、ピッチャーとして大学野球で活躍、196・・・

インバウンド市場と歴史文化観光 [コラムvol.228]
  • 観光資源
  • 旅行者動向

インバウンド市場と歴史文化観光 [コラムvol.228]

歴史文化観光の基礎研究に着手  先日、久しぶりに金沢城公園を訪れる機会がありました。  陽がすっかり傾いた頃でしたが、百間堀の長大な石垣と櫓に連なる白壁の美しさは、流石の加賀百万石を感じさせるものでした。  しかし城内を・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁② [コラムvol.227]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

まちづくりと観光事業の間にある壁② [コラムvol.227]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 さて、今回のテーマは「“住民が担い手となる観光”の地域における位置づけと事業面での配慮」です。住民が観光の担い手としてガイド役をつとめ、直接観光客に接し交流する。そうした観光がここ10年の間で大きく全国に広がりました。・・・

利用者モニタリングの重要性 [コラムvol.226]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

利用者モニタリングの重要性 [コラムvol.226]

観光研究部 上席主任研究員 五木田 玲子

■健康診断の重要性  先日、健康診断を受けました。その際、医師から「例えば、健康診断の結果、ある問題のありそうな症状があったとします。しかし、それはここ数ヶ月で急に発生した現象なのか、それとも昨年から同じ状況なのかで解釈・・・

「いい話」を売る [コラムvol.225]

「いい話」を売る [コラムvol.225]

 通勤に使うバッグを新調した。毎日使うものには、機能性はもちろん、時に気持ちを奮い立たせ、あるいは和らげてくれるメッセージを感じるものを選ぶようにしている。ここのところ気に入っているのは「マザーハウス」のバッグだ。   ・・・

観光産業が持つ「裾野」とは [コラムvol.224]
  • 観光政策・観光地経営

観光産業が持つ「裾野」とは [コラムvol.224]

観光研究部 上席主任研究員 菅野 正洋

○観光産業の範囲  観光は関連する分野が多岐にわたることから、「裾野の広い産業」であると言われます。確かに実感としてはその通りなのですが、その「裾野」はどこまでとしてとらえられているのか、あるいはとらえるべきなのでしょう・・・

観光政策に生かせる学術研究を目指して [コラムvol.223]

観光政策に生かせる学術研究を目指して [コラムvol.223]

■はじめに  「実践的な学術研究機関」を目指す当財団では、旅行・観光に係る豊富な調査実務経験を生かした、当財団研究員による学術研究論文の執筆を積極的に推進しています。筆者も今年度(2014年)から、過去10年以上にわたる・・・

知れば知るほど世界が広がった1年 [コラムvol.222]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流
  • その他

知れば知るほど世界が広がった1年 [コラムvol.222]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

◆はじめまして  今回初めて研究員コラムを書かせていただくことになりました、入職2年目の観光文化研究部 研究員の門脇茉海と申します。  子どもの頃から、江戸時代の人々はどんなことを考え、どんなふうに世間を見つめながら日々・・・

変わらない地域の魅力、変わるその光の当て方 [コラムvol.221]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • その他

変わらない地域の魅力、変わるその光の当て方 [コラムvol.221]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

◆はじめに  8月が終わろうとしている今、夏の旅行に出かけられた方も多いのではないでしょうか。なかには、以前訪れた土地を何年かぶりに訪れ、「前に来た時とはずいぶん雰囲気が変わったな」と感想を持たれた方も多いのではないかと・・・

“未来に残したい”日本の祭り [コラムvol.220]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

“未来に残したい”日本の祭り [コラムvol.220]

 この夏も、日本の各地で様々な祭りが催され、賑わいを見せています。地域コミュニティの基盤であり、人々の心のよりどころでもある祭り、とりわけ勇壮な祭りや地域性豊かな祭りは、観光資源としても高い価値を持っています。  一方で・・・

訪日外国人旅行者を地方に呼び込む [コラムvol.219]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営

訪日外国人旅行者を地方に呼び込む [コラムvol.219]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 最近、ホテル価格の上昇を肌で実感する機会が相次ぎました。  6月末に出身地である札幌に帰る用事があり、飛行機と宿の手配をしようとした時のことです。出発日が迫ってから予約したこともあったのですが、飛行機は希望の時間帯は満・・・

図書館から新しい研究を開拓するヒント [コラムvol.218]

図書館から新しい研究を開拓するヒント [コラムvol.218]

 現在、筆者が抱えている大きな問題意識のひとつは「観光分野において、図書館を有効に活用した新しい研究とは何か」ということである。  インターネット上で情報が簡単に手に入る時代になり、さまざまな場で「図書館不要論」が唱えら・・・

オンパクに学ぶ、観光まちづくりの理論と実践 ~平成25年度観光実践講座より [コラムvol.217]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

オンパクに学ぶ、観光まちづくりの理論と実践 ~平成25年度観光実践講座より [コラムvol.217]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 当財団では、主に自治体の観光や地域振興担当の方々を対象として、これまで毎年「観光基礎講座」「観光実践講座」を開催してきました。「観光基礎講座」では、観光に関する基礎的な知識や観光を取り巻く状況を分かりやすく解説し、「観・・・

ロングトレイル・コラム01 ~歩きたくなるロングトレイルとは [コラムvol.216]
  • 旅行者動向
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流
  • その他

ロングトレイル・コラム01 ~歩きたくなるロングトレイルとは [コラムvol.216]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

近年、ロングトレイル[1]を特集する雑誌・書籍が増加しています。特設コーナーが設置してある書店も随所で見かけるようになりました。また、国(環境省)も、東日本大震災からの復興支援策として新たに「みちのく潮風トレイル」[2]・・・