コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

観光の量と質への意識-まちづくりと観光事業⑮ [コラムvol.495]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

観光の量と質への意識-まちづくりと観光事業⑮ [コラムvol.495]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

今回のコラムでは「観光の量と質」について、まちづくりの視点からコロナ前も含めて回視しつつ、今後の観光のあり方に関する幾つかの視点を提示しておきたい。 「観光の量と質」に関しては、一般的に、観光客の数を量として、観光客の満・・・

コロナ禍を経た日本人の国内旅行市場のいま [コラムvol.494]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

コロナ禍を経た日本人の国内旅行市場のいま [コラムvol.494]

観光研究部 上席主任研究員 五木田 玲子

新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行から1ヶ月強が経過しました。この5類移行により、今年の夏休みは海外旅行においても本格的に再起動することが見込まれますが(※)、国内市場については一足先に再起動がはじまっています。今・・・

日本のインバウンド回復状況はアジア各国と比較して順調? [コラムvol.493]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

日本のインバウンド回復状況はアジア各国と比較して順調? [コラムvol.493]

観光研究部 研究員 工藤 亜稀

はじめに 2022年10月、日本政府が個人旅行の受け入れや査証免除措置等を再開したことをきっかけに、日本を訪れる外国人旅行者数はその後大きな回復傾向を見せています。2023年1-3月期のデータを見ると、人数では2019年・・・

観光の「エコ認証」の実効性を高めるには [コラムvol.492]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済

観光の「エコ認証」の実効性を高めるには [コラムvol.492]

観光研究部 上席主任研究員 菅野 正洋

1.旅行者の「サステナブル」さに対する意識変化 本稿は2023年5月8日に執筆していますが、ちょうど本日は新型コロナウイルス感染症(COVID19)の感染症法上の位置づけが、それまでの2類から季節性インフルエンザ等と同等・・・

観光的に魅力的な桜とは [コラムvol.491]
  • 観光資源

観光的に魅力的な桜とは [コラムvol.491]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

はじめに 今年(2023年)の桜は、例年に比べてずいぶん早い開花となりました。長いコロナ禍を経て、久しぶりのお花見を楽しむ人々のニュースも聞こえてきましたが、見事に年度末のバタバタと重なってしまった私が目にできたのは、街・・・

インバウンド市場における桜の魅力と活用方法を台湾・香港の訪日パッケージツアーから考える [コラムvol.490]
  • 旅行者動向
  • 観光経済

インバウンド市場における桜の魅力と活用方法を台湾・香港の訪日パッケージツアーから考える [コラムvol.490]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

日本を代表する観光コンテンツ・桜 日中、暖かい日が続く今日この頃、桜の開花やお花見関連のニュースが増え、飲食店では桜をテーマにしたメニューが登場するなど、すっかり春の訪れを感じています。私だけではなく、多くの人が、桜の便・・・

アメニティ持参は「あたりまえ」となるか? [コラムvol.489]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

アメニティ持参は「あたりまえ」となるか? [コラムvol.489]

観光研究部 副主任研究員 江﨑 貴昭

2022年4月にはプラスチック資源循環促進法(プラ新法)が施行され、国内の大手ホテルチェーン等において、「無料アメニティ廃止」について実践されるようになりました。 筆者は長野県白馬村において、小規模宿泊事業者が主導し、地・・・

誰もが旅行を楽しめるために [コラムvol.488]
  • 観光と社会の潮流
  • その他

誰もが旅行を楽しめるために [コラムvol.488]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

昨今は多様性を尊重するという概念が広く浸透しつつあります。観光の分野では海外では誰もが旅行を楽しめるためのツーリズムとして「インクルーシブツーリズム」という概念で取り組まれています。国内に目を向けると、日本では「ユニバー・・・

ドイツ・デンマークのサステナブルな交通 [コラムvol.487]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流
  • その他

ドイツ・デンマークのサステナブルな交通 [コラムvol.487]

観光研究部 研究員 山本 奏音

2022年9月末から10月上旬にかけて、Sustainable Tourismの視察のためドイツとデンマークを訪問しました。DMOやホテルがどのように持続可能な観光・地域づくりに向き合っているのか様々なお話をうかがいまし・・・

地域の自然資源管理と利用者参加の仕組み~登山道整備に参加して~ [コラムvol.486]
  • 観光と社会の潮流
  • 観光資源

地域の自然資源管理と利用者参加の仕組み~登山道整備に参加して~ [コラムvol.486]

コラムvol.467で、中部山岳国立公園で行われている「北アルプストレイルプログラム」に触れながら、山岳利用における責任ある観光行動、登山者ができることを考えました。「北アルプストレイルプログラム」では、登山道維持協力金・・・

観光地域づくりの新しい地平 [コラムvol.485]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

観光地域づくりの新しい地平 [コラムvol.485]

理事/観光研究部長/旅の図書館長 主席研究員/博士(社会工学) 山田 雄一

ポスト・コロナで何を目指すのか 2023年は、2020年初頭から始まったCOVID-19によるダメージから回復していく年となっていくことだろう。100年前のスペイン風邪以来と言われた大規模な感染症被害から、ようやく国際社・・・

2023年に向けて“足もとからの再興を” [コラムvol.484]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

2023年に向けて“足もとからの再興を” [コラムvol.484]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

東京都庭園美術館にみる旅行マインドの高まり 当財団は公益事業の一環として「旅の図書館」を運営している。その図書館に、本年3月、ご縁があって「東京都庭園美術館」の方が相談に来られた。聞けば、「移動の自由を制限された2年あま・・・

そこは景色か、目的地か。つくば霞ヶ浦りんりんロード走行記 [コラムvol.483]
  • 観光と社会の潮流
  • その他
  • 観光資源

そこは景色か、目的地か。つくば霞ヶ浦りんりんロード走行記 [コラムvol.483]

観光研究部 副主任研究員 那須 將

11月初旬、茨城県の「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を、自転車を持参して訪問した。 つくば霞ヶ浦りんりんロードは、JR岩瀬駅からJR土浦駅、さらに霞ヶ浦西浦の湖岸全周と、その東端からJR潮来駅・水郷潮来バスターミナルまでを・・・

コロナ禍が続く中でのMICEの状況と今後 [コラムvol.482]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

コロナ禍が続く中でのMICEの状況と今後 [コラムvol.482]

はじめに 新型コロナウイルスの感染が発生してから約3年が経過しようとしている。依然としてコロナ感染が拡大する時期が断続的に生じてはいるものの、2022年に入ってからは世の中の新型コロナに対する雰囲気も随分と変化してきてい・・・

サステナブルの国のDMO [コラムvol.481]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

サステナブルの国のDMO [コラムvol.481]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

2022年9月下旬から10月上旬にかけて、視察でデンマークを訪れる機会がありました。サステナブル面で世界トップクラスの評価を得ているデンマークですが、人魚姫の像、チボリ公園といった有名観光スポット以外は、あまり知られてい・・・

サステナブルツーリズムフレームワーク [コラムvol.480]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

サステナブルツーリズムフレームワーク [コラムvol.480]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部 上席主任研究員 中島 泰

サステナブルツーリズムが、改めて大きな注目を集めている。しかし、その概念は幅広く、さまざまな立場・視点から語られ、その全体像が見えづらくなっていないだろうか。本稿では、サステナブルツーリズムをめぐる視点を整理し、全体像を・・・

2年9か月ぶりの韓国へ ーコロナ禍を経た変化ー [コラムvol.479]
  • その他
  • 観光と社会の潮流

2年9か月ぶりの韓国へ ーコロナ禍を経た変化ー [コラムvol.479]

観光研究部 研究員 仲 七重

世界保健機関が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言してから、約2年9か月が経ちました。日本史の教科書でしか見たことのなかった「鎖国」が実際に自分の生きてい・・・

コロナ禍で加速したキャンプブームは旅行市場を拡大させるか? [コラムvol.478]
  • 旅行者動向
  • 観光経済

コロナ禍で加速したキャンプブームは旅行市場を拡大させるか? [コラムvol.478]

観光研究部 研究員 武智 玖海人

コロナ禍を経て「キャンプブーム」が加速しています。観光庁「旅行・観光消費動向調査」によると、2021年の国内宿泊観光・レクリエーション旅行におけるキャンプ場利用率は6.5%と、2020年から2.4ポイント増となりました。・・・

「観光都市ではない」(1961)の真意-まちづくりと観光事業⑭ [コラムvol.477]
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  • 観光資源

「観光都市ではない」(1961)の真意-まちづくりと観光事業⑭ [コラムvol.477]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

インバウンドも視野に入れた観光需要の回復に期待が寄せられる中、オーバーツーリズム再燃を懸念する声が時折り聞かれる。新型コロナウイルス感染症の影響により問題現象は収まりを見せたものの、オーバーツーリズムのすべてが自助努力に・・・

コロナ禍3年目、祭りの復活に思うこと~東北6県の夏祭りに着目して~ [コラムvol.476]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

コロナ禍3年目、祭りの復活に思うこと~東北6県の夏祭りに着目して~ [コラムvol.476]

観光研究部 研究員 工藤 亜稀

はじめに 皆さんは、8月と言えば何を思い浮かべるでしょうか。東北・岩手出身の私は、「お祭り!」が真っ先に思い浮かびます。青森のねぶた祭、岩手のさんさ踊り、秋田の竿燈まつり、宮城の七夕まつり、山形の花笠まつり、福島のわらじ・・・