研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。
観光研究部 研究員 工藤 亜稀
はじめに 2020年に日本国内で犬を飼育している世帯は約680万世帯と言われており、これは全世帯の11.9%にのぼります(※1)。筆者も昨年から犬(ジャックラッセルテリア)を飼い始め、先日1歳の誕生日を家族で祝いました。・・・
観光研究部 上席主任研究員 菅野 正洋
背景 観光研究の分野では、観光地(デスティネーション)の範囲や大きさが、旅行者にどのように認知され、規定されるのかを表現する概念として、「ラケット理論」がよく知られています。これは、「出発地となる居住地(自宅)から観光対・・・
観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海
はじめに 私が当財団(以下、JTBF)に就職して早くも今年で9年目、観光文化振興部(異動当初は観光文化情報センター)の企画室に異動して3年目を迎えました。 観光文化振興部は、観光分野の研究成果と人をつなぐ、研究・情報プラ・・・
観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね
先日、東京2020オリンピック競技大会(以下、「東京2020大会」)が閉幕しました。新型コロナ感染対策の一環としてバブル方式が取り入れられたことにより、当財団オフィス(南青山)からわずか1.5km先で競技が行われていても・・・
観光研究部 研究員 磯貝 友希
近年、御城印、御宿場印といった、神社仏閣でいただく御朱印とは異なる“御朱印”の世界が静かに広がっている。神社仏閣の御朱印と同様に、筆書きの文字、朱印、日付などが記入されたものをいただき、集印帳に集めていくものだ。 この“・・・
2020年に引き続き、2021年もコロナ禍によって我々の生活は大きく変化し続けている。人の移動そのものがこんなにも長く制限されたことは、多くの人にとって初めての経験だろう。観光産業は、あらゆる産業の中でもその影響を受け・・・
観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子
先日、ある2つのオンラインイベントに参加しました。いずれも観光とは関係のない分野がテーマでしたが、個人的には非常に印象的で、観光の分野でも参考になる部分があったことからご紹介したいと思います。 共創型のビールづくりプロ・・・
観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕
「つくみ軽トラ市」との出会い 軽トラ市は、岩手県雫石町からはじまった直売イベントだ。軽トラックの荷台に野菜やら漬物やら工芸品やらを積み込んで、会場で荷台をそのまま陳列棚にして販売し、売り終わったらさっと撤収する。カンタ・・・
突然ですが、山や川、海などに出かけると、道沿いのベンチ、ホテルやインフォメーションセンターなどの建築物、資源の解説板や注意標識などをよく見かけます。これらは、初めから自然界に存在するものではなく、誰かが、どこかのタイミ・・・
はじめに 新型コロナウイルスの感染拡大により大きく注目されたことの1つとして「ワーケーション(※1))」がある。2021年3月には観光庁がウェブサイト「『新たな旅のスタイル』 ワーケーション&ブレジャー」をオープンし、・・・
公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織
はじめに 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国際的な感染拡大は、観光業をはじめとした経済全般に大きな打撃を与えている。ポストコロナの観光地のあり方などが議論される場面で頻繁に登場するのは「レジリエンス」もし・・・
観光研究部 副主任研究員 那須 將
一昨年度から昨年度にかけて、Wildlife Tourism に携わる機会を得た。Wildlife、すなわち野生動物の観光ということになる。本稿では業務の中で感じたことについて述べたい。 本稿のカバー写真はWildl・・・
ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦
コロナ禍における新しい観光の形の一つとして、オンラインツアーに注目が集まっています。筆者はコロナ禍における観光地の取り組みとしてオンラインツアーについて調査していますが、今回は「消費者サイド」から見たオンラインツアーに・・・
おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部 上席主任研究員 中島 泰
東京で今年も桜が満開を迎えている。 千鳥ヶ淵、隅田川、そして目黒川など東京中の水辺に、大小さまざまな舟が行き交う光景。コロナ禍によって例年通りとはいかないけれど、会話を控えめに、そして水面を抜ける風に吹かれながら桜を・・・
観光研究部 研究員 武智 玖海人
新型コロナウイルス感染症の流行以後、広がりを見せているのが「オンラインツアー」です。欧米ではバーチャルツアー(Virtual Tour)とも呼ばれ、自由に旅行ができないコロナ禍における新たな観光のスタイルとして注目され・・・
観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎
新型コロナ感染症の影響が続いたこの一年。急激な環境変化の中で、いかに観光産業の存続を図るか。ニューノーマルな時代の観光を模索し、各地で新たなカタチが具体的に提案された一年でもあった。それは、単に今一時を凌ぐということに・・・
サスティナビリティは以前より観光においても重要なキーワードとなっていましたが、特にここ数年で世の中の関心の高まりと実際の変化を感じるようになりました。今回のコラムでは、観光分野における具体事例を紹介しながら、そうした潮・・・
観光研究部 上席主任研究員 五木田 玲子
旅行市場の二極化 コロナ禍において、旅行者数は大きく減少しました。観光庁「観光・消費動向調査」によると、7~9月の国内宿泊観光・レクリエーションにおける延べ旅行者数は2,837万人で、前年同期比47.3%減となりました・・・
理事/観光研究部長/旅の図書館長 主席研究員/博士(社会工学) 山田 雄一
不透明な先行き 2019年末、私は、本コラムで「令和時代の観光地域づくりに向けて」というタイトルにて、オリパラを迎える日本観光の発展に向け、観光産業クラスターの形成の必要性を指摘した。 その後、世界は、COVID-1・・・
長いようにも感じ、また短かくも感じたこの2020年が暮れようとしている。 武漢発の新型コロナウイルスがもたらした我が国旅行市場への影響は、甚大かつ長期にわたっている。新規感染者数は拡大と収束を繰り返して、今は第3波の・・・