コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

高速道路千円時代の「クルマでの移動」 [コラムvol.95]

高速道路千円時代の「クルマでの移動」 [コラムvol.95]

 この夏、皆さんはどのような休暇を過ごされたでしょうか。高速道路と自動車をめぐって様々な動きがあり、その影響で夏休みのプランを変更された方も多いかもしれませんね。今回はこれらの動きを踏まえ、あらためてクルマでの移動につい・・・

オーランドで見た米国観光産業 [コラムvol.94]
  • その他
  • 観光政策・観光地経営

オーランドで見た米国観光産業 [コラムvol.94]

理事/観光研究部長/旅の図書館長 主席研究員/博士(社会工学) 山田 雄一

 私は、今、7ヶ月の予定で、米国フロリダ州オーランドの大学にて研究活動を行っている。このコラムが掲載される頃は、渡米から約3ヶ月が経ち、ほぼ、折り返し時期を迎えている頃である。  さて、今回は、この米国滞在を通じて感じた・・・

変わる観光協会 [コラムvol.93]
  • 観光政策・観光地経営

変わる観光協会 [コラムvol.93]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 観光地の振興を考える上で、行政と民間の間にある観光協会の役割は重要です。しかし、全国の観光協会は観光を取り巻く時代の変化の中で、いくつかの課題を抱えています。筆者を含め我々は各地の観光協会の方々と知り合う機会も多いので・・・

「観光立国教育」に潜む やる気のスイッチ [コラムvol.92]

「観光立国教育」に潜む やる気のスイッチ [コラムvol.92]

 「観光立国教育」って何?耳にしたことはあるけど、その内容を十分把握している人は少ないでしょう。「観光」・「旅」には、教育的要素がたくさんあることをわかっているけれど、「観光立国教育」って、実際にはどのような教育なのでし・・・

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その4) [コラムvol.91]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その4) [コラムvol.91]

常務理事/博士(農学) 寺崎 竜雄

 7月初旬にウィーンで開催された「ISSRM(International Symposium on Society and Resource Management)」に参加しました。社会活動と自然環境との関わりに興味をも・・・

赤ちゃん連れでも旅を楽しみたい! [コラムvol.89]

赤ちゃん連れでも旅を楽しみたい! [コラムvol.89]

赤ちゃんのいる家族でも、近場へのお出かけを楽しんでいる人は意外に多いです。迎え入れる側の準備が整えば、少し遠方へと旅行に出かける人がもっと増えるかもしれません。昨年出産したばかりの新米ママの視点から、あったらうれしいサー・・・

「観光客が環境を守る」仕組み ~ 「前田一歩園」を訪れて [コラムvol.88]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

「観光客が環境を守る」仕組み ~ 「前田一歩園」を訪れて [コラムvol.88]

 阿寒の前田一歩園財団は、私有地の寄付によって設立された自然保護を目的とする財団です。前田一歩園には、観光客が環境を守る理想的な枠組みを考える上での手懸かりがあるように思います。(塩谷英生)  先日ある調査団に同行して、・・・

食の楽しさ、一考 [コラムvol.87]

食の楽しさ、一考 [コラムvol.87]

要約  さまざまな味覚を受け入れつつある日本人の舌。だが味覚の許容範囲が拡大した一方で食事の楽しみ方についてはまだ下手な部分があるようだ。その背景には「食事観」とでも呼ぶべき食事に対する価値観が影響しているように思われる・・・

「やる」が「やる気」を生む [コラムvol.86]

「やる」が「やる気」を生む [コラムvol.86]

要旨  元気な温泉地の取材を続けてきて気がついた、ある共通点について。 ◆なぜか皆、掃除  浴槽の湯を抜いてデッキブラシでゴシゴシ。すのこを持ち上げてゴミを掃き、雑巾がけ。ここは野沢温泉(長野県)の代表的な共同浴場「大湯・・・

観光地の「断る力」 [コラムvol.85]
  • 観光政策・観光地経営

観光地の「断る力」 [コラムvol.85]

観光研究部 上席主任研究員 菅野 正洋

■「断る力」が生み出す好循環とは  以前、「断る力」(勝間和代著、文藝春秋)という本を読みました。  この本は、私たちが「断る力」を身につけることによって、「汎用的な人材」から「市場価値の高い人材」に変化していくことがで・・・

旅行における食事の予約と事前購入とは [コラムvol.84]

旅行における食事の予約と事前購入とは [コラムvol.84]

要旨  国内旅行の滞在需要拡大のためには観光地の宿泊施設は泊食分離販売を推進することが望まれている。その場合、消費者は食事に関してどのような予約行動をすると予想されるだろうか。予約とはリスク回避の行動であり、習慣の行動で・・・

「田舎に救われる」時代がやってきた!? [コラムvol.83]
  • 観光と社会の潮流
  • 観光資源

「田舎に救われる」時代がやってきた!? [コラムvol.83]

はじめに  過疎化、高齢化が進む農山村地域にとって、交流人口の増大と地域への経済効果をもたらす観光・交流への取り組みは、地域再生の重要なテーマです。こうした農山村地域の再生には、多くの場合、都市側の人間の立場から田舎を支・・・

「観光圏」と千円渋滞から思うこと-高速道路の活用を [コラムvol.82]

「観光圏」と千円渋滞から思うこと-高速道路の活用を [コラムvol.82]

<はじめに>  先月(4月22日)、観光庁から「観光圏」の2回目の認定地域・14カ所が発表され、全国で30地域となりました。しかしながら、地域の関係者などは別として、国民への認知度は今ひとつ芳しくないのが現実ではないでし・・・

観光人材の育成と活用 [コラムvol.81]

観光人材の育成と活用 [コラムvol.81]

 労働集約産業である観光産業にとって、業界を支え働く人材は極めて重要です。工場誘致に道路や工場用地整備などインフラ整備が必須であるように、観光振興にとって人材はソフトのインフラであり、観光人材育成は公共事業で進めてもおか・・・

地域資源を”料理する”ために~旅行のススメ [コラムvol.80]

地域資源を”料理する”ために~旅行のススメ [コラムvol.80]

 先日、旅館の経営者が集まる会議で、ある方が「お客様から、旅館での新しい過ごし方についてアイデアをいただくことがある」と発言されました。旅慣れた人の声に耳を傾けて、一緒に商品プランを作っていくということでしたが、同席した・・・

九州ブルートレイン廃止とJTB時刻表1000号-観光旅行の一形態としての鉄道旅行を考える- [コラムvol.79]

九州ブルートレイン廃止とJTB時刻表1000号-観光旅行の一形態としての鉄道旅行を考える- [コラムvol.79]

 2009年3月に東京と九州を結ぶ最後の寝台特急が廃止されるなど、ブルートレインが次々と姿を消していますが、その一方で、観光利用に狙いを絞った列車や、地域住民も利用するが観光客も乗って楽しい車両・列車、鉄道自体を観光資源・・・

首都圏での情報発信戦略-三重県の場合 [コラムvol.78]

首都圏での情報発信戦略-三重県の場合 [コラムvol.78]

 当財団は、2004年度三重県の観光振興戦略策定と誘客戦略の策定をきっかけに、それらの戦略に基づいて首都圏における情報発信事業を広告代理店と共に2005年度以降お手伝いしています。 ■エリア別の誘客戦略策定の目的  20・・・

頑張っています、”富士山・富士五湖観光圏” [コラムvol.77]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

頑張っています、”富士山・富士五湖観光圏” [コラムvol.77]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 皆さんは、「観光圏」をご存じですか?昨年度、私は必要に迫られて(?)、随分と観光圏には詳しくなりました。今回は、私が事業推進のお手伝いをしている「富士山・富士五湖観光圏」(山梨県富士北麓地域:富士吉田市、西桂町、山中湖・・・

「持続する」ということ [コラムvol.76]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

「持続する」ということ [コラムvol.76]

理事/観光研究部長/旅の図書館長 主席研究員/博士(社会工学) 山田 雄一

■25周年を迎えた東京ディズニーリゾート このコラムが掲載されるのは、2009年度であるが、終了した2008年度は、わが国の観光リゾートにおいて、少しばかり特別な年度であった。 それは、1つの時代を作ったリゾート施設が四・・・

まちの”味わい”の重要性~台湾を訪れて [コラムvol.75]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流
  • その他

まちの”味わい”の重要性~台湾を訪れて [コラムvol.75]

 昨年末に仕事で台湾を訪れる機会がありました。私は幼少の一時期台湾(台北)に住んでいたことがあり、その時以来の訪問ということで感慨深いものがありました。今回の台湾訪問で感じたことを、観光地への誘客と関連させながらお伝えし・・・