コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

中国を訪れて感じたこと [コラムvol.74]
  • 観光と社会の潮流
  • その他
  • 観光資源

中国を訪れて感じたこと [コラムvol.74]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 仕事の関係で、昨年末から今年初めにかけて、中国(北京、上海、香港)を訪れました。北京-上海間は直線距離で1,500km以上、上海-香港間も1,200km以上離れているため、気候条件はもちろんのこと、生活・文化の違いも明・・・

音楽イベントと「場」の関係性を考える [コラムvol.73]

音楽イベントと「場」の関係性を考える [コラムvol.73]

 日本国内各地で様々な音楽を題材にしたイベントが開催されています。音楽のジャンルもクラシック、ジャズからロックまで様々、音楽の楽しみ方・接し方もイベント毎に特色があるようです。一方、イベントと地域の関係性も様々です。今回・・・

中山間地域の活性化(村上市朝日地域・山北地域) [コラムvol.72]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

中山間地域の活性化(村上市朝日地域・山北地域) [コラムvol.72]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 先日ひょんなことから新潟県の最北に位置する村上市の朝日地域・山北地域の視察ツアーに参加することができました。朝日地域(旧朝日村)・山北地域(旧山北町)は2008年に村上市に合併した地域で、日本海の夕日や海産物、川を上る・・・

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その3) [コラムvol.71]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その3) [コラムvol.71]

常務理事/博士(農学) 寺崎 竜雄

 前作のVol.50では、キャリング・キャパシティ(Carrying Capacity)には、観光利用が資源にもたらすダメージをもとに適正人数を考える生態的収容力(Ecological Carrying Capacity・・・

インターネット情報の氾濫と「外れ」リスク [コラムvol.69]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済

インターネット情報の氾濫と「外れ」リスク [コラムvol.69]

 昨年末にオピニオンリーダー層へのグループインタビューで、「情報収集にどのくらい時間をかけるか」を聞いてみたのですが、インターネットを中心に何日もかけて調べる人も多いようです。インターネット情報が氾濫する中で「外れ」情報・・・

旅とアート [コラムvol.68]

旅とアート [コラムvol.68]

要約  アートが人に与える高揚感と旅することで人が感じる気持ちの高まりとの間には通じ合う部分があるようだ。我々は旅を創造的な営みとして行うことができるのだろうか。 本文  子どもを見ていると、時々自分の中に眠っていたもの・・・

『温泉地再生』読者感想から考えた [コラムvol.67]

『温泉地再生』読者感想から考えた [コラムvol.67]

要旨  昨年、本を出版し、その後の書店めぐりやいただいた読後感想などから温泉地再生について考えました。温泉地は、観光事業の側面からだけでなく”楽しい時間をすごしたい場所”ととらえるべき。訪れた人を・・・

スポーツイベントを契機とした地域づくり [コラムvol.66]
  • 観光資源
  • 観光政策・観光地経営

スポーツイベントを契機とした地域づくり [コラムvol.66]

観光研究部 上席主任研究員 菅野 正洋

■マラソンイベントに参加して  昨年11月、職場の同僚数人とともに、山梨県の富士河口湖町で開催されたマラソンイベント(河口湖日刊スポーツマラソン、以下「河口湖マラソン」)に参加しました。  事前の準備も十分でなかったため・・・

観光産業の生産性向上へ向けての一考察 [コラムvol.65]

観光産業の生産性向上へ向けての一考察 [コラムvol.65]

要旨  我が国の観光産業は生産性向上が課題であると言われているが、宿泊業についてその対策を切り分けて見ると、マクロ施策としては需給バランス適正化のための間接的誘導策が必要であり、また産業側では、特に料飲部門・後方部門の作・・・

2009年の年頭に考える「厳しいときこそ観光の原点に戻ろう」 [コラムvol.64]

2009年の年頭に考える「厳しいときこそ観光の原点に戻ろう」 [コラムvol.64]

要旨  アメリカ型の効率を追い求め利益のためにはなんでもありの自由経済システムが引き起こした世界規模の金融危機。このような時こそ、観光産業に携わる人は観光の原点に立ち返るべきです。当財団主催の「旅行動向シンポジウム」から・・・

今年1年を振り返って [コラムvol.63]

今年1年を振り返って [コラムvol.63]

■今回のテーマ 今年1年の観光の動きを概観し、10月に発足した観光庁への期待と、国、地方、民間の役割分担について考えてみます。 ■需要動向  2008年はアメリカのサブプライムローンに端を発した世界的な金融危機により、年・・・

“オンパク”から学もの [コラムvol.62]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

“オンパク”から学もの [コラムvol.62]

<はじめに>  別府のまちづくり運動からはじまった「オンパク」は、現在、全国各地の温泉地・観光地へと広がりをみせています。着地型観光の一つのスタイルとしても注目されるオンパクについて、その意味を考えてみたいと思います。 ・・・

国内観光七不思議-日本の観光のなぜ?を考える [コラムvol.61]

国内観光七不思議-日本の観光のなぜ?を考える [コラムvol.61]

<はじめに>  日本の観光、観光地の現場には不思議なことや共通する課題が少なくありません。その典型は各種アンケート調査で明らかな日本人の温泉好き・・、にもかかわらず温泉地の現場は閑古鳥・・といったケースなどではないでしょ・・・

大きな観光、小さな観光 [コラムvol.60]

大きな観光、小さな観光 [コラムvol.60]

 「大きな観光、小さな観光」この言葉は、玉村豊男氏が「里山ビジネス」(集英社)で使っている言葉です。「大きな観光」とは非日常の体験を求めて何百万人も観光客が訪れる大きな観光地が対象であるのに対して、「小さな観光」とは日常・・・

記念日旅行のススメ~誰でも、いつでも [コラムvol.59]

記念日旅行のススメ~誰でも、いつでも [コラムvol.59]

 師走が近づき、これから年末年始絡みの行事が続く方も多いことでしょう。この時期は、毎年多くの人々が国内外へ旅行に出かけますが、年末年始に限らず何かの「節目」が、旅に出るきっかけとなることは多いと思います。そんな旅行を「記・・・

地方ローカル鉄道の利用促進と観光振興 [コラムvol.58]

地方ローカル鉄道の利用促進と観光振興 [コラムvol.58]

 ほとんどの地方ローカル鉄道は、JRの路線、その他民鉄・第三セクターの路線を問わず、少子高齢化と人口の都市集中により利用者が減少し、年々経営・運営状況が厳しくなっています。しかし、利用者を増やそうとさまざまな取り組みをし・・・

MICEマーケットにチャレンジ・・・北海道釧路市の場合 [コラムvol.57]

MICEマーケットにチャレンジ・・・北海道釧路市の場合 [コラムvol.57]

 MICE(マイス)、あまり一般的ではない言葉ですが、Meeting, Incentive/Inspection,Congress/Convention, Event/Exhibition/Expositionの頭文字を・・・

冬こそ、あたたかい北東北へ [コラムvol.56]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

冬こそ、あたたかい北東北へ [コラムvol.56]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 研究調査活動は当財団の中核的な機能のひとつで、30数名の研究員が観光文化振興基金を活用した自主研究活動に加えて、国や地方行政などからの委託調査に取り組んでいます。私も、1992年の入社以来、研究員として委託調査を中心に・・・

我が国スキー場の再生に外国人を活用できるか [コラムvol.55]
  • 観光政策・観光地経営

我が国スキー場の再生に外国人を活用できるか [コラムvol.55]

理事/観光研究部長/旅の図書館長 主席研究員/博士(社会工学) 山田 雄一

◆スキーやボードは国際的に拡大が期待される市場 スキーやボードは国際的に拡大が期待される市場 すでに、我が国の観光地にとって「外国人観光客」の存在は、必要不可欠とはなっているが、90年代半ば以降、低迷が続いている我が国ス・・・

シティセールスの真の意味は? [コラムvol.54]
  • 観光政策・観光地経営

シティセールスの真の意味は? [コラムvol.54]

 近年、「シティセールス」あるいは「シティプロモーション」という言葉を耳にするようになりました。言葉通りとらえれば「都市を売りだす」「都市を宣伝する」ということで、その都市の名前をいかに多くの人に知ってもらうか、いかに良・・・