コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

旅行はストレス解消につながる? [コラムvol.53]
  • 観光と社会の潮流

旅行はストレス解消につながる? [コラムvol.53]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 長寿社会の到来とともに、「健康」に対する関心はますます高まっているように感じられます。これまでは「健康」といえば「体」のことを指していましたが、近年は「心」にも重点が置かれるようになってきました。社会経済の発展に伴う生・・・

地域らしい“食のいろどり”を考える [コラムvol.52]

地域らしい“食のいろどり”を考える [コラムvol.52]

 その土地のおいしいものを味わうことは、旅行の大きな楽しみです。観光地側でも”食”の魅力を向上させようとする取り組みが盛んですが、そもそも来訪者側は観光地の”食”に何を期待・・・

中山間地域の活性化(美咲町のたまごかけごはん) [コラムvol.51]
  • 観光資源
  • 観光政策・観光地経営

中山間地域の活性化(美咲町のたまごかけごはん) [コラムvol.51]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 先日、岡山県久米郡商工会にて「観光をキーワードに売上アップ」と題した講演をさせていただきました。久米郡は美咲町、久米南町からなる岡山県の中心に位置します。岡山市と津山市に挟まれ、JR西日本の津山線が通る中山間地域で、棚・・・

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その2) [コラムvol.50]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

「キャリング・キャパシティ」は算出できるのか(その2) [コラムvol.50]

常務理事/博士(農学) 寺崎 竜雄

Vol.32として掲載された同タイトル(その1)では、キャリング・キャパシティ(Carrying Capacity)とは、いわゆるオーバーユースによる観光資源の劣化をくい止めるためのデッドラインであるといいました。そして・・・

“観光客と地域住民との交流”の虚実 [コラムvol.48]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

“観光客と地域住民との交流”の虚実 [コラムvol.48]

 報告書などで良く目に付くフレーズに”観光客と地域住民との交流の促進”というものがあります。私は、以前からこうした言い回しに対してどこかしっくりしないものを感じていました。そこで言われている&#8・・・

『旅行好き』は旅行マーケットの救世主にならない?! [コラムvol.47]

『旅行好き』は旅行マーケットの救世主にならない?! [コラムvol.47]

要約  日本人の余暇活動全般でマーケットの裾野が縮小する一方、趣味・スポーツなど個々の活動ではリピーター層の占める比重が大きくなってきています。実は旅行もまた然り。旅行を旅行好きが行う趣味と捉えるなら他の余暇活動と同様の・・・

進化する”コト”消費 [コラムvol.46]

進化する”コト”消費 [コラムvol.46]

要旨  少子化で厳しい婚礼市場で勝ち抜けるワタベウェディング株式会社。その秘訣の一つは、式としてのイベントに込められた新郎・新婦の想いに全力で応えたこと。時代の価値観によって変化するウェディングをリードしてきたワタベから・・・

観光地域づくりを「鳥の目」で見つめ直す [コラムvol.45]
  • 観光政策・観光地経営

観光地域づくりを「鳥の目」で見つめ直す [コラムvol.45]

観光研究部 上席主任研究員 菅野 正洋

■「Googleマップ」を利用すると見えてくること  最近では地図検索サービスを提供する数多くのウェブサイトがありますが、中でもよく利用されているサービスの一つが、「Googleマップ」だと思います。  このサービスでは・・・

滞在型観光への道程-泊食分離販売実験から- [コラムvol.44]

滞在型観光への道程-泊食分離販売実験から- [コラムvol.44]

要旨  2008年度観光白書によると国内旅行の平均泊数は2年連続で低下して2.47泊となった。国は観光圏構想などにより滞在数を伸ばす支援を続けているが、このような地域の魅力作りだけでなく、宿泊施設が泊食分離販売を推進して・・・

“旅のスタイル”を見直してみませんか? [コラムvol.43]
  • 旅行者動向
  • 観光と社会の潮流

“旅のスタイル”を見直してみませんか? [コラムvol.43]

<はじめに>  最近、観光活動や観光産業の地球温暖化問題への影響が指摘されはじめるなか、おりしものガソリンの高騰も加わり、自家用車(マイカー)旅行にとっては逆風の時代といえます。確かにマイカーは魅力的な旅行手段の一つです・・・

周遊観光の楽しみ-3つの世界遺産を一度に! [コラムvol.42]

周遊観光の楽しみ-3つの世界遺産を一度に! [コラムvol.42]

1.はじめに  先日、ユネスコの世界遺産委員会が「平泉の文化遺産」(岩手県)の登録延期を決めて話題(平泉ショック!?)となりました。平泉とともに2001年に暫定リスト入りし、2007年5月にはイコモス委員会から登録延期を・・・

高度観光人材の育成 [コラムvol.41]

高度観光人材の育成 [コラムvol.41]

 観光人材育成は、観光立国推進基本法の基本的施策に位置づけられ、改めてその重要性が認識されました。観光地間の競争が激しくなる中で、より魅力的な観光地づくりやより魅力的な観光サービスの提供をマネジメントし、プロデュースする・・・

「雨の人」の気持ちで~地域の外からの視点 [コラムvol.40]

「雨の人」の気持ちで~地域の外からの視点 [コラムvol.40]

 地域づくりは人材が大きな鍵を握っている、とはよく指摘されるところです。まちや業界を引っ張っていく自治体・組織のトップ、民間企業の社長や地元の子供たち、様々な人々がそれぞれの立場で地域づくりを担っています。その人々の顔ぶ・・・

案内標識の多言語表記は進むけれど… [コラムvol.39]

案内標識の多言語表記は進むけれど… [コラムvol.39]

 外国人旅行者の受入体制整備の一環として、交通機関や都市、観光地における各種案内標識等の外国語併記が進んでいます。既に英語併記はかなり普及し、最近では、韓国語と中国語の併記も進んでいます。しかし、外国語併記の内容が中途半・・・

観光まちづくりの財源を考える-安定した独自財源をどう確保するか [コラムvol.38]

観光まちづくりの財源を考える-安定した独自財源をどう確保するか [コラムvol.38]

 日本人の旅行目的の中で、老若男女を問わず最も人気があるのが「温泉」です。にもかかわらず、宿泊客が低迷している温泉地が多いということも事実で、まさに需要と供給のミスマッチが起きていると言えます。温泉地が抱える課題は、個々・・・

コーディネーターの拘り、沖縄ならではの観光バリアフリーセミナーを [コラムvol.37]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

コーディネーターの拘り、沖縄ならではの観光バリアフリーセミナーを [コラムvol.37]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

 前回、私が担当したコラムvol.20「観光地のバリアフリー」では、観光バリアフリー化に挑む沖縄県の取り組み(「沖縄県観光バリアフリー化推進事業*1」)について、その概要をご紹介いたしました。 今回は、事務局として当財団・・・

観光計画をアートの世界から科学の世界へ [コラムvol.36]
  • 観光政策・観光地経営

観光計画をアートの世界から科学の世界へ [コラムvol.36]

理事/観光研究部長/旅の図書館長 主席研究員/博士(社会工学) 山田 雄一

◆切れ味のある観光計画・ビジョンになっていますか? ネット上を徘徊していたところ、「でもしか観光」というキーワードに遭遇しました。 数十年前、社会一般に否定的な用語として流布した「でもしか教師」という言葉を彷彿をさせる言・・・

空港の集客機能強化による活性化の可能性 [コラムvol.35]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

空港の集客機能強化による活性化の可能性 [コラムvol.35]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 航空機の離発着場である空港は、交通の結節点として重要な役割を担っています。従来は旅客や貨物の輸送という「交通機能」のみに重点が置かれてきましたが、近年は航空利用以外の人も訪れる「集客機能」としても注目が集まっています。・・・

自家用車での移動を考える [コラムvol.34]

自家用車での移動を考える [コラムvol.34]

 自家用車で旅行に出かける人は多いと思います。しかし環境問題や通信・情報デバイスの進化など、クルマを取り巻く状況は大きく変わりつつあります。これらの変化が「自家用車での移動」にどう影響しているか、考えてみたいと思います。・・・

中山間地域の観光振興(長野県木祖村の取り組みの紹介) [コラムvol.33]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

中山間地域の観光振興(長野県木祖村の取り組みの紹介) [コラムvol.33]

ニセコ町商工観光課 ((株)ニセコリゾート観光協会事務局長)(出向中) 中野 文彦

 全国の多くの地域が「観光振興」に取り組む中、中山間地域でも地域産業の衰退、少子高齢化、過疎化等を背景に、地域振興の柱として観光振興に取り組む地域が増えています。  こうした中山間地域にとって有効な観光振興策とはどのよう・・・