コラム

研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。

コラム一覧

地域別、訪日客の「食」に関する分析 [コラムvol.355]

地域別、訪日客の「食」に関する分析 [コラムvol.355]

 日本を訪れる外国人にとって「食」は大きな楽しみのひとつである。観光庁の訪日外国人消費動向調査(平成28年)によると、日本滞在中の活動(「今回したこと」)における「日本食を食べること」の選択率は96%と非常に高い。好まれ・・・

訪日消費はどのように把握している? [コラムvol.354]

訪日消費はどのように把握している? [コラムvol.354]

2017年も好調な訪日市場、旅行単価減少は市場成熟の証  2017年も訪日旅行市場は引き続き好調です。同年上半期(1〜6月)の訪日外国人旅行者数は前年比17.4%増の1,376万人、旅行消費額は前年比8.6%増の2兆45・・・

観光資源評価研究と地域との接点 [コラムvol.353]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光資源

観光資源評価研究と地域との接点 [コラムvol.353]

観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海

はじめに  当財団では、1968年から観光資源の評価に関する研究に取り組んでいます。観光資源の魅力の基準を整理するとともに、その基準に沿って全国津々浦々にある観光資源を選定して「全国観光資源台帳」としてとりまとめ、観光基・・・

東南アジアで考えた日本食を活用した訪日外国人の消費促進の可能性 [コラムvol.352]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光経済
  • その他

東南アジアで考えた日本食を活用した訪日外国人の消費促進の可能性 [コラムvol.352]

観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね

 訪日外国人消費動向調査(平成28年)によると「訪日前に最も期待していたこと」の1位は全国籍・地域で「日本食を食べること」(26.0%)で、2位の「自然・景勝地観光」(16.4%)を大きく引き離しています(図1)。今回は・・・

観光産業の将来の担い手を育むために [コラムvol.351]

観光産業の将来の担い手を育むために [コラムvol.351]

 今年も多くの人々が国内外の観光地や帰省先で夏休みを楽しんだことでしょう。観光地への移動中や滞在先では、交通機関や宿泊施設・観光施設のスタッフが温かく出迎え、楽しい旅の想い出作りをお手伝いしたのではないでしょうか。 人材・・・

シェアサイクルで街をめぐる [コラムvol.350]
  • 観光経済
  • 観光と社会の潮流

シェアサイクルで街をめぐる [コラムvol.350]

観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子

 世の流れは「所有」から「共有」へと変化していますが、まさにその便利さを実感したのがシェアサイクルです。たまたま自宅の近くにシェアサイクルのポート(貸出・返却ができる場所)があるのを知ったのがきっかけで利用するようになっ・・・

観光まちづくりの現場で使える10の「時短」ツール [コラムvol.349]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

観光まちづくりの現場で使える10の「時短」ツール [コラムvol.349]

観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕

 昨今、「時短家電」が流行しています。  食洗機や、乾燥機付洗濯機、フードプロセッサなどは家事の手間を大幅に減らしてくれます。我が家も某メーカーのロボット掃除機を購入し、掃除がずいぶん楽になりました。忙しい共働き家庭や子・・・

地域の実践者から得る示唆と大いなる刺激 [コラムvol.348]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

地域の実践者から得る示唆と大いなる刺激 [コラムvol.348]

立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良

秋ノ宮温泉郷の現状と地域力ワークスやまもりの取組  過疎化や高齢化が顕著な農山村においても、旅行者の価値観の変化などを背景に、農山村の風景や農業、田舎の暮らしそのものを活かした取り組みが、さらに進展しつつある。当財団機関・・・

ホスピタリティ産業の「競争ルール変更」 [コラムvol.347]
  • 観光政策・観光地経営

ホスピタリティ産業の「競争ルール変更」 [コラムvol.347]

理事/観光研究部長/旅の図書館長 主席研究員/博士(社会工学) 山田 雄一

経済のサービス化が進む日本経済  日本経済は、1997年を境として低成長へと突入しているが、この10年(2007年から2016年)、雇用者数は4%、213万人増大している。これを、業種別にみてみると、建設業(10%・47・・・

台湾南部(高雄、墾丁、屏東)を訪れて [コラムvol.346]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

台湾南部(高雄、墾丁、屏東)を訪れて [コラムvol.346]

 先月、台湾の南部エリアを訪れる機会があった。訪問の主たる目的は、高雄の国立台湾応用科技大学にて開催された「台日地方観光論壇」において、「日本における観光による地方創生の現状」と題した発表をするためであった(同論壇の概要・・・

「命」を考える観光 ~山口県長門市におけるテーマ観光の可能性~ [コラムvol.345]
  • 観光資源
  • 観光と社会の潮流

「命」を考える観光 ~山口県長門市におけるテーマ観光の可能性~ [コラムvol.345]

JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明

 本年1月に、山口県長門市を訪れる機会がありました。長門市といえば、最近では2016年12月15日(木)~16日(金)に日露首脳会談が行われたこと、そして2016年9月2日には「長門湯本温泉観光まちづくり計画」が発表され・・・

近代日本における旅行案内書の変遷  ~古書を活用した観光史研究から見えてくるもの~  [コラムvol.344]
  • 旅行者動向
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

近代日本における旅行案内書の変遷  ~古書を活用した観光史研究から見えてくるもの~  [コラムvol.344]

公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織

 2016年10月に移転・リニューアルした旅の図書館は、新たなコンセプトを「観光の研究や実務に役立つ図書館」としています。特徴として、「独自の図書分類の構築と専門性・希少性の高い蔵書の公開」「知見やネットワークを共有する・・・

JTBFの持続可能性指標に係る取り組み [コラムvol.343]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

JTBFの持続可能性指標に係る取り組み [コラムvol.343]

おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部 上席主任研究員 中島 泰

持続可能な観光国際年  今年2017年は、国連の定める「持続可能な観光国際年(International Year of Sustainable Tourism for Development)」となっています。国連によ・・・

インバウンドにおけるクチコミ発信の現状 [コラムvol.342]

インバウンドにおけるクチコミ発信の現状 [コラムvol.342]

 昨年の秋から冬にかけて、「観光文化234号」(今月発行)の特集記事執筆のために、インバウンドと地域経済活性化という話題に関連した取り組みを行っている企業や団体を取材してきました。訪日外国人旅行者のお客さんが増えたきっか・・・

旅立ちの日を前に [コラムvol.341]

旅立ちの日を前に [コラムvol.341]

 我らが「旅の図書館」では、観光文化231号で特集した「旅心を誘う、旅の本のレジェンド30選」のコーナーを期間限定で設置している。書棚には、レヴィ=ストロース『悲しき熱帯』、沢木耕太郎『深夜特急』、藤原新也『印度放浪』、・・・

高まる自動運転へのニーズ [コラムvol.340]
  • 観光と社会の潮流
  • 観光経済

高まる自動運転へのニーズ [コラムvol.340]

自動運転車に試乗して  先日、「自動運転車の観光振興への利活用に関する研究会」のメンバーでもある群馬大学の小木津先生を訪れた際に、自動運転車の後部座席に試乗させていただいた。  車両自体には一般的な乗用車が使われているが・・・

まちづくりと観光事業の間にある壁⑦ -「観光は双方向である」 [コラムvol.339]
  • 観光政策・観光地経営
  • 観光と社会の潮流

まちづくりと観光事業の間にある壁⑦ -「観光は双方向である」 [コラムvol.339]

観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎

 我が国の将来を考えた時、地域における観光が様々な意味で重要であるのは、多くの人が納得するところかと思います。地域住民が足元にある資源を磨いて観光振興に活かしていく。また、地域経済の活性化の視点から、外からの観光客の来訪・・・

自国の観光資源への評価は甘い?厳しい? [コラムvol.338]
  • 観光資源
  • その他

自国の観光資源への評価は甘い?厳しい? [コラムvol.338]

観光研究部 上席主任研究員 五木田 玲子

Novi Sadを訪れて  少し前の話になりますが、昨夏、学会に参加するためにセルビアを訪れました。学会開催地はセルビア第二の都市であるNovi Sad。第二の都市とはいえ、時間がゆったりと流れていて、とてものどかな印象・・・

増える一人旅の背景とこれから [コラムvol.337]

増える一人旅の背景とこれから [コラムvol.337]

ニーズに応えて商品も増加  一人旅に関する研究論文やコラムを執筆してきた縁で、これまでも新聞社等から取材を受ける機会があったが、ここへきて再び問い合わせが増えている。一人参加を積極的に歓迎するパッケージ商品が目立つように・・・

フィリピンの観光政策と観光研究 [コラムvol.336]
  • 観光政策・観光地経営
  • その他

フィリピンの観光政策と観光研究 [コラムvol.336]

観光研究部 上席主任研究員 菅野 正洋

 1月27日(金)に当財団で実施しているアジアの観光研究に関する自主事業の一環として、「フィリピンの観光政策と観光研究に関する勉強会」を開催しました。  当日はフィリピン大学のDr. Edieser De La Sant・・・