研究員が調査研究活動や普段の生活の中で感じたことを、ホットな雑感として綴っています。
シェアリングエコノミーを測る 昨年11月、イタリア・ベネチアで開催された、OECD主催のグローバル観光統計フォーラムに参加してきました。このフォーラムは2年に一度開催される国際会議で、各国から観光統計に携わる専門家が参・・・
訪日外客数はなぜ急増した?訪日旅行頻度に着目 2014年以降の訪日外客数の伸びは目を見張るものがあります。人口規模が圧倒的に多く、かつ海外旅行市場の成長期にあった中国の伸びはまだ理解できます。しかし、韓国や台湾、香港と・・・
観光研究部 副主任研究員 門脇 茉海
旅行といえばバス いまだに運転免許証を持っていない私の場合、旅行中の移動手段は公共交通機関に限られます。特に、まちなかの移動となると、路線バスに乗ることが多くなります。バスに乗るためには、観光協会や交通会社のHPにアク・・・
観光研究部 上席主任研究員 柿島 あかね
確実に存在感を増す外国人旅行者の存在 近年、訪日外国人旅行者数は好調に推移し続け、先日の観光庁の発表によると、2016年は過去最高となる2,404万人を記録しました。2,000万人と言われてもピンときませんが、以前に比・・・
「旅の図書館」は昨年10月3日にリニューアル開館し、約3ヶ月が経過しました。この機会に、約3年にわたる図書館リニューアルの背景とその取り組みの歩みを簡単に振り返ってみたいと思います。 “テーマのある旅を応援する図書館”・・・
あけましておめでとうございます。 本年も南青山に移転した当財団をどうぞよろしくお願いします。 さて、年頭にあたり、ご提案申し上げたいことがあります。近年、全国で注目されている「日本版DMO」ですが、あくまで個人的な・・・
常務理事/博士(農学) 寺崎 竜雄
12月も半ばを過ぎ、ますます慌ただしさを実感する頃となりました。 本年も多くの皆さまにご指導とご鞭撻をいただきましたこと、この場を借りて感謝申し上げます。 2016年、当財団は新たなステップを踏んだ年でした。春には・・・
今年度、当財団は全国6地域を対象に、外国人観光客の来訪を促し消費単価の向上につなげる「国際リゾート地域戦略」策定の取り組みを支援しています(経済産業省からの補助事業※)。2016年12月上旬、私は対象地域の一つ、草津温・・・
観光研究部 上席主任研究員 相澤 美穂子
最近様々な分野で「○○離れ」と言われています。テレビ離れや車離れ、活字離れ…数え上げればきりがありません。自分の行動を振り返ってもそれは例外ではなく、気がつけばテレビを観ることはほとんどなくなり、車も自転車すらも手放し・・・
観光研究部 主任研究員 吉谷地 裕
サンチアゴ巡礼路 サンチアゴ巡礼路は、キリスト教の聖人である聖ヤコブの墓所であるスペインの「サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂」を目指して、ヨーロッパ各地から多くの人が歩く道です。1993年に世界文化遺産に指定され・・・
立命館アジア太平洋大学 サステイナビリティ観光学部 教授(特別招聘教員)(出向中) 吉澤 清良
10月15日(土)から三週にわたって放送された「ブラタモリ(NHK)」、山梨県の“富士山”特集、皆さん、ご覧になられましたでしょうか。私は、「リバース!富士講プロジェクト(*1)」とも関わりが深かった、「#52 富士山・・・
理事/観光研究部長/旅の図書館長 主席研究員/博士(社会工学) 山田 雄一
高性能コンピューターとなったスマートフォン 2016年9月、Apple社からiPhone7が発表された。 インターネットが民間ベースに普及を始めた頃の最新CPU「Pentium II」に対し、iPhone7が搭載する・・・
10月25日~26日に、当財団の自主研究として運営している「温泉まちづくり研究会」の第2回会合を三重県鳥羽市ほかで開催した。 今回会合は「温泉地と国際MICE」を大きなテーマとし、今年5月26日~27日に開催された伊・・・
JTB総合研究所 コーポレート共創部 主任研究員(出向中) 牧野 博明
業務の関係で、2016年9月22日(木)~29日(木)、スイス・サンモリッツを訪問しました。私自身、乗り継ぎを除けばスイスを訪れるのは今回が初めてということもあり、興味津々で現地入りしました。 イメージに違わず、スイ・・・
公益社団法人 京都市観光協会 主任(出向中) 福永 香織
今年も「旅行年報2016」が発行となりました(注1)。日本人の旅行動機としては「日常生活から逃れるため」(60.1%)が「旅先のおいしいものを求めて」と並んで上位に挙がっています。 旅行に出かけない休日も、職場と自宅・・・
1.観光地の「滞在人口」を捉える 観光客の与える地域への経済的な影響の大きさから、「交流人口の拡大が定住人口●●人に相当する」という捉え方がなされるように、一般的に観光客は交流人口と呼ばれ、定住人口と対比して捉えられま・・・
おきなわサステナラボ長 兼 観光研究部 上席主任研究員 中島 泰
出発から24時間と少し、今回の国際学会の開催地、サルディーニャにようやく到着しました。天候は晴れ、気温は26度。地中海の乾いた風に乗って、カモメが空高く飛んで行きました。さて、今日(2016/10/2)から4日間に渡り・・・
ファン型リピーター育成の重要性 筆者の主な研究テーマのひとつは、特定の国内観光地に対するリピーターをどのようにして増大させるかということです。一口にリピーターといっても、地域に思い入れがあって積極的に訪れてくれている、・・・
自動運転車への期待 2013年の秋に行った自主調査で「これからの国内宿泊旅行市場が拡大していくために 必要性が高いと思うものを選んでください」という質問をした(対象は全国の旅行好きで発信力のあるオピニオンリーダー層)。・・・
観光研究部 主任研究員 後藤 健太郎
「例えば京都市と比べると全部負ける」1) 今回は川端五兵衛氏のこの言葉を“入り口”の一つとしたいと思います。 川端五兵衛氏は、滋賀県近江八幡市の市長を1998~2006年まで務めた方で、1970年代に始まる八幡堀の・・・