古書展示ギャラリーにて「国立公園のあゆみ」を展示中です

2017.10.13

 旅の図書館1Fの古書展示ギャラリーでは、「国立公園のあゆみ」を展示中です。
 当館にお越しの際はエントランスギャラリーで展示中の「国立公園と観光」とあわせて、ぜひご覧下さい。

<展示概要>

 日本において国立公園の考え方が芽生えたのは明治初期と言われています。特に最初(1911(明治44)年)に国会に提出された日光の請願書には、観光開発と自然保護の両方が含まれていました。

 日本では、事前調査をふまえ、1923(大正12)年に16の国立公園候補地が内務省によって選ばれました。そして、1931(昭和6)年に国立公園法が制定されると、1934(昭和9)年から1936(昭和11)年にかけて12箇所の国立公園が指定されました。

 国立公園の歴史の背景には、日本人の風景観や海外での国立公園指定の動き、様々な開発が進んでいた社会背景などが影響しており、観光と自然保護は常に両輪で議論されてきました。

 今回は、1929(昭和4)年の創刊以来、国立公園について数多くの議論や提言を展開し続けている雑誌「國立公園」をはじめ、各地域が国立公園を紹介した資料や、観光で国立公園を訪れる際の旅程や費用を紹介したガイドブックなど、国立公園の歴史の一部を垣間見ることのできる当館所蔵の資料をご紹介します。

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